Notionの利用で挫折しやすい4つの理由とは?試したい3つの対策方法を解説
「Notionを始めてみたけれど、途中で使わなくなってしまった」「テンプレートを入れたのに続かない」「ページを触って崩してしまい、開くのが怖くなった」
Notionは1つのツールで文章からデータベースまで扱えるぶん、使い始めてしばらくすると手が止まってしまう人も少なくありません。
結論から言うと、Notionで挫折しやすい理由は、ページとブロックという仕組みへの慣れ、操作を間違えたときの不安、テンプレートと自分の使い方のずれ、パソコンとスマホの違いの4つに分けられます。このうち操作の不安、テンプレートとのずれ、端末の違いは、戻せる機能を先に知る、テンプレートの中身を確かめて直す、端末ごとに使い方を分ける、の3つで手当てできます。仕組みへの慣れについては、Metooの支援現場で最初に伝えていることを紹介します。
本記事では、挫折しやすい4つの理由と3つの対策、Metooの支援現場で見てきた「続く使い方と止まる使い方の差」、Notionが向いている人・向いていない人を解説します(2026年10月時点の情報です)。
なお、合同会社Metooでは、目的と現状の整理から、Notionの構築、現場での定着までを支援しています。
Notion導入・定着支援(Purpose Engine)を見る
Notionを初めて使う方に向けて、基本の使い方を動画でも解説しています。あわせてご覧ください。
合同会社Metoo代表 山田怜司(管理の山田)
Notion認定コンサルタント・Notion公式アンバサダー・JCC認定プロコーチ。バックオフィス業務に16年携わった経験を活かし、法人40社以上(2026年4月時点)にNotion導入・活用のコンサルティングを提供。YouTube登録者は23,000人超(2026年9月時点)。業務効率化やチームマネジメントに強みを持つ。
目次
Notionの利用で挫折しやすい4つの理由

Notionで挫折しやすい理由は、仕組みに慣れるまでの時間、操作を間違えたときの不安、テンプレートとのずれ、パソコンとスマホの違いの4つです。どれも「使い方が分からない」のではなく、使い始めてから出てくるつまずきです。
ページとブロックで組み立てる仕組みに慣れるまで時間がかかる
WordやExcelは、ファイルを作ってフォルダに入れて管理します。Notionはそうではなく、ページの中に別のページを入れて階層を作ります。公式ヘルプによると、ページは階層の制限なく入れ子にでき、左のサイドバーでドラッグ&ドロップして移動や並べ替えができます。
ページの中身も、文章、見出し、画像、データベースなどの「ブロック」という部品を積み重ねて作ります。「/」と入力するとブロックのメニューが出て、そこから選んで追加します。どのページの中に何を置き、どのブロックを組み合わせるかは、使う人が自分で決めます。この仕組みに慣れるために支援先で最初に伝えていることは、Metooの支援現場の章で紹介します。
ブロックを動かした・消したことで、触るのが不安になる
ブロックは、カーソルを当てると左に出る「⋮⋮」をつかんで、ドラッグで動かせます。選んでBackspaceかDeleteを押せば、その場で消えます。手軽に組み替えられる反面、意図せずブロックが動いたり、消えたりすることがあります。
チームで共有しているページでは、自分の操作がそのまま、ほかの人が見ているページにも反映されます。編集の権限があれば、ほかの人が作ったページのブロックも同じように動かしたり消したりできます。消したページやブロックを戻す仕組みと、書き換えを防ぐ仕組みは、次の章の対策1で紹介します。
配布されているテンプレートが、自分の使い方と合わない
Notionの公式サイトのマーケットプレイスには、テンプレートが数多く公開されています。公式ヘルプでは、これらは「世界中のNotionユーザーによって作成された」ものと説明されており、無料のものも有料のものもあります。
テンプレートごとに、項目(プロパティ)や表示(ビュー)、ページの構成は作成者によって違い、自分の業務の手順や管理したい項目と一致するとは限りません。公式ヘルプは、ワークスペースに追加したあとは「自分のニーズに合うように調整することができます」と案内しています。調整のしかたは、次の章の対策2で紹介します。
パソコンとスマホで、見え方とできることが違う
Notionはスマホのアプリでも使えますが、パソコンと同じ見え方にはならず、スマホではできない操作もあります。公式ヘルプによると、パソコンで複数の列に分けて作ったページは、スマホでは1列に縦に並べて表示され、データのインポートなどはスマホではできません(2026年10月時点)。
Notionの利用で挫折した時に試したい3つの方法

挫折しそうなときに試したいのは、戻せる仕組みを先に知る、テンプレートを自分に合わせて直す、パソコンとスマホで使い方を分けるの3つです。前の章の理由との対応は次のとおりです。
| 挫折しやすい理由 | 試したい方法 |
|---|---|
| 操作を間違えるのが不安 | 1. 戻せる仕組みとロックを先に知っておく |
| テンプレートが合わない | 2. テンプレートは中身を確かめて直す |
| パソコンとスマホの違い | 3. 端末ごとに使い方を分ける |
どれも、Notionに最初から備わっている機能で始められます。1つ目の理由の「仕組みに慣れない」は機能で解決するものではないため、次の章の「最初は自分で触る」で扱います。「探せない」「動作が重い」といった使いにくさへの対処は、Notionが使いにくいといわれる理由と5つの解決策で整理しています。
1.戻せる仕組みとロックを先に知っておく
Notionで削除したページは、すぐには消えずにゴミ箱へ移ります。公式ヘルプによると、ゴミ箱のページは初期設定で30日間残り、その間はゴミ箱から開いて復元できます。ページの中身を以前の状態に戻すページ履歴もあり、さかのぼれる期間はフリープラン7日、プラスプラン30日、ビジネスプラン90日、エンタープライズプランは無制限です(2026年10月時点)。
間違えて書き換えたくないページは、ページ上部の「•••」から「ページをロック」をオンにします。ロックしたページは全員に対して読み取り専用になり、フルアクセスか編集の権限を持つ人が同じメニューから解除できます。「ロックを解除」を選ぶと、ほかの人にはロックしたまま、自分だけ編集できます。データベースは、データの編集を許したまま構造だけをロックすることもできます。
参考:コンテンツの削除と復元(Notionヘルプセンター)/ワークスペースでのコラボレーション(Notionヘルプセンター)
2.テンプレートは中身を確かめて直す
テンプレートは、アプリのサイドバーの「Marketplace」から探して追加できます。追加したテンプレートは、自分のワークスペースのページと同じように、項目(プロパティ)、表示(ビュー)、ページの中身を自由に変えられます。
入れたら、まず中身を確かめます。使う予定のない項目や表示を外し、自分の手順にない部分を直し、足りない項目を足すと、テンプレートが自分の業務の形に近づきます。どの項目を残すかは、そのページで何を管理したいかで決まります。直した結果は、ほかのページと同じようにゴミ箱やページ履歴で戻せるため、対策1と組み合わせると気軽に試せます。
3.端末ごとに使い方を分ける
端末は、基本はパソコンで使い、パソコンが使えない場面でスマホを使うと分けて考えます。パソコンで使うアプリの選び方とダウンロードの手順はNotionアプリのダウンロード方法、スマホで使うときの操作と注意点はスマホ版Notionアプリの使い方で解説しています。
Metooの支援現場:続く使い方と止まる使い方の差

Metooの支援現場で見てきた、Notionが使われ続ける場合と途中で止まる場合の差は、運用ルールと仕組み、そして目的が決まっているかどうかにあります。そのうえで、使い始めの人にはまず触ってもらい、テンプレートや端末は使う人に合わせて選びます。
最初は自分で触る。触るのが怖くなる体験をさせない
Notionを初めて使う人に最初に伝えているのは、とにかく自分でいろいろ触ってみることです。どこにどんなボタンやアイコンがあり、どうするとどう動くのかは、説明を読んだり動画を見たりするだけでは身につきません。触ってみて初めて分かります。
一方で、ブロックを意図せず動かした、消してしまった、どこかへ行ってしまった、という場面でつまずく人はとても多くいます。そういう経験をすると、触るのが怖くなります。怖くなると、社内に広げるのはとても難しくなります。そのため支援先では、編集が必要ないページにはロックをかけておき、そもそも崩れない状態にします。あわせて、崩してしまってもこうすれば戻せる、という戻し方を最初に伝えています。
テンプレートは見本として使い、端末は使う人に合わせる
配布されているテンプレートを使っていてうまくいかず、相談を受けることはとても多くあります。配布されているテンプレートは一般化されたもので、作った人がよいと考えた形です。会社ごとに事情やルール、使う人の慣れ具合が違うため、そのまま入れてうまく機能する確率は高くありません。テンプレートは「Notionはこう使えるのか」を知るためのものと考え、使いながら見えてきた課題に合わせて直していきます。最初からうまくいくことは目指さず、使ってみて直す点を洗い出していきます。
端末については、基本はパソコンで使ってもらい、パソコンではデスクトップアプリを勧めています(理由はNotionアプリのダウンロード方法で紹介しています)。現場職や営業職など、パソコンが使えない場面が多い人にはスマホアプリを勧め、スマホから入力しやすい専用のページを作ります(作り方はスマホ版Notionアプリの使い方で紹介しています)。
続くかどうかは、目的と運用ルール・仕組みで差が出る
途中で止まってしまう場合によくあるのは、とりあえずそれらしいNotionを作ったものの、今の業務に合っていない、使い続けた先にどんな状態が作れるのかが見えていない、というケースです。目的と運用ルール・仕組みが決まっていれば、そこに向けて使いながら直したり、方針が変わっても合わせて変えたりしやすくなります。
チームで使う場合は、さらに2つの点で止まりやすくなります。導入した人が自分の目線だけで作り、ほかの人にとってのメリットになっていないこと。そして、経営層が必要性に納得しないまま、担当者の熱量だけで進めて息切れすることです。前者の立て直し方はNotionが使いにくいときの解決策、会社で導入を進める順番はNotionの企業導入が難しい理由と進め方で解説しています。
Notionを使い続けると得られる3つのメリット

Notionを使い続けると、情報を1か所に集めてつなげられる、相手ごとに見せる範囲を分けて共有できる、たまった情報をAIで使えるという3つのメリットが得られます(2026年10月時点)。
| メリット | 使う機能 |
|---|---|
| 情報を1か所に集めて つなげられる | データベース同士を「リレーション」でつなぐ。公式ヘルプの例は、議事録の一覧と顧客の一覧、タスクの一覧とプロジェクトの一覧 |
| 見せる範囲を分けて 共有できる | ページごとに、フルアクセス・編集・コメント・閲覧などの権限を付ける。業務委託先や顧客は「ゲスト」として招待できる |
| たまった情報を AIで使える | Notion AIが、ワークスペースの情報をもとに質問に答えたり、要約や下書きを作ったりする。本格的に使えるのはビジネスプラン以上 |
共有するときは、プランによる上限も確かめておきます。ゲストの人数はフリープランで10人まで、プラスプラン以上で無制限です。Notion AIはフリー・プラスプランでは体験版として試せます。
参考:リレーションとロールアップ(Notionヘルプセンター)/共有と権限(Notionヘルプセンター)/料金プラン(Notion)
Notionの利用が向いている人・向いていない人

Notionが向いているのは、種類の違う情報を1か所に集めて、つなげて使いたい人です。1つの用途だけで足りる人や、表計算のような集計が中心の人は、ほかの道具と組み合わせたほうが合う場合があります。
| 使い方の中心 | 向き |
|---|---|
| メモ・タスク・議事録などを まとめてつなげて見たい | Notionが向いている |
| チームで共有し、相手ごとに 見せる範囲を変えたい | Notionが向いている |
| タスク管理など1つの用途だけで 足りる | 専用ツールでも 足りる場合がある |
| 表計算のような集計や 分析が中心 | 表計算ソフトと併用 |
| 電波の届かない場所での 編集が中心 | 条件を確認 |
上の2つは、前の章のメリット(リレーションと権限)を使う場面です。下の3つが中心なら、Notionだけで完結させようとせず、専用のツールや表計算ソフトと役割を分ける選び方もあります。電波の届かない場所での使い方の条件は、よくある質問で紹介します。Notionの数式は、データベースの各ページにある項目の値を使って計算します。関連づけたページの項目も参照できますが、セルを自由に参照して集計する表計算ソフトとは仕組みが違います。
Notionの挫折に関するよくある質問

Q. 無料プランのままでも続けられますか?
1人で使うなら続けられます。メンバーが2人以上になると、ブロック数に上限が付きます(1人ならブロック数は無制限)。ファイルのアップロードは、人数にかかわらず1件5MBまでです(2026年10月時点)。さかのぼれるページ履歴の期間は、対策1で紹介したとおりプランによって変わります。プラスプラン以上では、ブロック数の上限がなく、ファイルは1件5GBまでアップロードできます。
Q. Notionをやめる場合、データは持ち出せますか?
持ち出せます。ページ右上の「•••」から「エクスポート」を選び、PDF、HTML、マークダウン&CSVの中から形式を選びます。データベース以外のページはマークダウン(見出しや箇条書きを記号で表すテキスト形式)、フルページのデータベースはCSV(表計算ソフトで開ける形式)になります。ワークスペース全体のエクスポートは、設定の「ワークスペース」→「一般」から行います。
Q. 電波が届かない場所でも使えますか?
デスクトップアプリとモバイルアプリなら使えます。ブラウザでは使えません。ページの「•••」から「オフラインで利用可能」をオンにします。データベースは最初のビューの最初の50件だけが保存され、子ページは個別にオンにする必要があります。埋め込みやボタン、フォームはオフライン中は動きません。
Notionで挫折しそうなら「合同会社Metoo」にご相談ください

Notionで挫折しやすい理由と対策の要点をまとめます。
- 理由は、仕組みへの慣れ・操作の不安・テンプレートとのずれ・端末の違い
- 対策は、戻し方を知る・テンプレートの中身を直す・端末で分ける
- 続くかどうかは、目的と運用ルール・仕組みで差が出る
機能や画面は、これからも変わっていきます。それでも、「何のために使うかを決め、続けられる仕組みにしておく」ことが大事な点は変わりません。
合同会社Metooでは、目的と現状の整理から、Notionの構築、現場で使われるまでの定着を支援しています。自社で使い続けられる形を相談したい方は、サービスと料金をご覧のうえ、お気軽にご相談ください。






