Notionを活用した企業の導入事例|業種・規模別の成果と導入のメリット・注意点
「Notionを導入した会社は、実際に何が変わったのか」「うちと同じくらいの規模や業種の会社は、どう使っているのか」
Notionの導入を検討している企業から、こうした質問をよくいただきます。
結論から言うと、Notionで成果が出た会社に共通するのは、機能を使いこなしたことよりも、散らばっていた情報を1か所に集め、業務の流れと一緒に回る形にしたことです。ただし、同じ変化が自社でも起きるかどうかは、会社の規模や、今どこに情報があるかによって変わります。
本記事では、合同会社Metooが支援した6社の事例と、Notion公式で公開されている大手企業の事例を、業種・規模・導入前の状態とあわせて紹介します。あわせて、導入のメリットと、事例を自社に当てはめるときに見落としやすい点も解説します。事例の内容は、各社の公開済みの事例ページにもとづきます(2026年9月時点)。
なお、合同会社Metooでは、業務と情報の流れを見える化したうえで、Notionの導入から定着までを伴走して支援しています。
Notion導入・定着支援(Purpose Engine)を見る
Notionを初めて使う方に向けて、基本の使い方を動画でも解説しています。あわせてご覧ください。
合同会社Metoo代表 山田怜司(管理の山田)
Notion認定コンサルタント・Notion公式アンバサダー・JCC認定プロコーチ。バックオフィス業務に16年携わった経験を活かし、法人40社以上(2026年4月時点)にNotion導入・活用のコンサルティングを提供。YouTube登録者は23,000人超(2026年9月時点)。業務効率化やチームマネジメントに強みを持つ。
目次
Metooが支援した企業のNotion導入事例

この章では、Metooが導入・定着を支援した6社の事例を紹介します。業種も規模もさまざまですが、どの会社も「情報がどこにあるか分からない」「状況が見えない」という悩みから始まっています。詳しい経緯は、各社のインタビュー記事でご覧いただけます。
MAKE YOU SMILE|書類作成が1時間から5秒に。社長が「自分で作る」をやめた

株式会社MAKE YOU SMILEは、重度障害者向けの在宅訪問介護を中心に、フィリピン人向けの日本語学校なども展開する会社です(従業員数50名)。導入前は、社内が「情報の迷子」の状態で、複雑な医療ケアの書類作成にも時間がかかっていました。
Notionで情報をデータベースにまとめ、書類作成を自動化したことで、1時間かかっていた書類作成が5秒になりました。そして一番大きかったのは、社長の考え方の変化です。もともとは「自分で勉強して作れるようにならないと」という思いが強かった伊藤社長が、仕組みづくりをプロに任せたことで、試行錯誤していた部分がみるみる改善しました。任せられることは任せ、経営判断や社員とのコミュニケーションに時間を使うようになったことが、他社の4分の1の人員でバックオフィスを回す体制につながっています。
事例を読む:【書類作成が1時間→5秒⁉︎】社内に溢れる情報迷子を解決したNotion構築
Emaps|幹部の頭の中が見える化され、経営判断のスピードが変わった

Emaps株式会社は、広島・山口・福岡を拠点に、整骨院・鍼灸・デイサービスなどのヘルスケア事業を展開する会社です(従業員数52名、パート含む)。導入前は、LINE・Googleドライブ・紙に情報が散らばり、事業が広がるなかで「幹部がどんな考えで、何に時間を使っているか」が見えにくくなっていました。
Metooは、代表の頭の中にある戦略を「戦略・戦術・日々の実践」の階層に分け、幹部のタスクや行動に落とし込める形でNotionを設計しました。幹部の情報を公開・共有できる状態になったことで、データをもとに対話し、戦略を立てられるようになりました。その結果、リスク管理の精度が上がり、予算に対するブレも大きく減っています。
事例を読む:【幹部の頭の中が見える化】認識共有で経営のスピードが変わったNotionコンサル事例
AZism|属人化していた情報を集約し、メンバーが自然にAIを使い始めた

株式会社AZismは、ラーメン店や居酒屋などの飲食店、トレーディングカード専門店など、グループ約40店舗を展開する会社です(従業員数990名、パート・アルバイト含むグループ合計、2026年1月時点)。全社のバックオフィスを担う営業サポート部では、情報がOneDriveやローカルPCに散らばり、ファイルの形式もバラバラで、タスク管理にも複数のツールが混在していました。
Notionで社内ポータルとタスク管理を整えたことで、いろいろな人に聞かなくても答えにたどり着ける環境ができ、毎月200件以上の社内からの依頼が数字で見えるようになりました。さらに、Metooが実際の業務を使ってAIの使い方を見せたことで、NotionやAIへの関心が薄かったメンバーも、自然にAIを使うようになっています。
事例を読む:【当たり前が変わった】情報の乱立・属人化を乗り越え、共有知を集約するNotionコンサル事例
シナジー|Salesforceから段階的に移行し、生産性が2倍に

株式会社シナジーは、広島県東広島市を拠点に、人材サービス・ビルメンテナンス・警備業など複数の事業を展開する会社です。Salesforceの運用コストと使い勝手に悩み、独学でNotionを使い始めていましたが、「遠回りしているのではないか」と感じてMetooにご相談いただきました。
移すデータと移さないデータを選別しながら、人材派遣のデータベースから段階的に移し、プロジェクト・タスク管理、営業管理、Notion AIの活用へと広げました。Salesforceのアカウントは必要最低限だけを残してほぼ削減でき、会議の内容が資産として貯まるようになりました。推進役の小濱様を中心に、生産性は2倍に上がっています(お客様の申告にもとづく)。
事例を読む:【Salesforceからの脱却】「話していることが資産」と気づいて労働生産性が2倍になったNotionコンサル事例
FUNNY|LINEと手作業の管理から、貢献度が見える体制へ

株式会社FUNNYは、名古屋を拠点にInstagramやTikTokのショート動画の運用代行を手がける会社です。Notionは使い始めていたものの、実際の業務はLINEのグループと手作業に頼っていて、リモートで働くメンバーを含めた業務量が見えにくい状態でした。
Notionで業務の進み具合の管理を自動化し、タスクごとのポイントで一人ひとりの貢献度が見えるようにしました。分析用のビューを加えたことで、業務量が数字と実態の両方で分かるようになり、メンバーから自発的に改善の提案が上がるようになっています。
事例を読む:【原始的な手作業からの脱却】貢献度の可視化でチーム風土まで変わったNotionコンサル事例
See|「ここだけ見ればいい」ポータルで、情報探しのストレスが減った

See株式会社は、4つのレンタルスタジオを約10名のスタッフで運営する会社です。連絡はSlack、ファイルは各自のPC、代表とはLINEと置き場所が分かれ、「どこにある?」が1日に何度も起きていました。ご自身でNotionを導入したものの、ルールを決めずに作ったことで、かえって散らかってしまったそうです。
Metooは3か月かけて情報の設計から見直し、ポータルページの統合、Slackとの使い分け、売上管理の作り直しまでを進めました。「ここだけ見ればいい」場所ができたことで現場のストレスが減り、Slackのやり取りまで自然と整理されました。
事例を読む:【ここだけ見ればいい】ストック情報の集約によって自然とSlackまで整理されたNotionコンサル事例
業種・規模・導入前の状態で事例を比べる

6社の事例を、業種・規模・導入前の状態で並べると次のとおりです。
| 事例 | 業種・規模 | 導入前の状態 | 変わったこと |
|---|---|---|---|
| MAKE YOU SMILE | 介護・日本語学校 従業員50名 | 情報が散らばり、書類作成に時間がかかる | 書類作成が1時間から5秒に。社長が本業に集中 |
| Emaps | ヘルスケア 従業員52名 | 幹部の考えと時間の使い方が見えない | データをもとに対話し、戦略を立てられる |
| AZism | 飲食・小売 グループ約40店舗 | 情報とタスク管理のツールが乱立 | 月200件以上の依頼が見え、AIの活用が広がった |
| シナジー | 人材サービス・ ビルメンテナンスなど | Salesforceの費用と使いにくさ | 段階的に移行し、費用を削減。生産性は2倍に(お客様の申告にもとづく) |
| FUNNY | ショート動画 運用代行 | LINEと手作業の管理 | 貢献度が数字で見え、改善提案が増えた |
| See | レンタルスタジオ スタッフ約10名 | 情報の置き場所が分散 | 1か所のポータルで情報探しが減った |
規模が小さい会社では、「どこに何があるか」を1か所にまとめるだけで変化が大きく出ています。人数や拠点が増えるほど、情報を集めるだけでなく、経営と現場で状況を共有する仕組みや、依頼や業務量を数字で見る仕組みまで作ることで、効果が出ています。
つまり、自社にとっての「最初の一歩」は、規模と今の悩みによって変わります。表の中から自社に近い事例を探し、その会社が何から手を付けたかを参考にしてみてください。
Notion公式で公開されている大手企業の事例

大手企業の事例は、Notionの公式サイトで公開されています。いずれも会社全体ではなく、特定の部署での取り組みです。その点を踏まえて読むと、自社に当てはめやすくなります。
| 企業(部署) | 導入前の課題 | 取り組みと成果 |
|---|---|---|
| トヨタ自動車 (未来創生センター) | SNS投稿の承認の流れに手間がかかり、情報も複数のツールに散らばっていた | Notionのボタン機能で承認の流れを作り、年間スケジュール・議事録・タスク・ナレッジを1か所に集約。1件15分ほどかかっていた承認作業が5分になり、工数を3分の2削減 |
| 大阪ガス (DX企画部) | リモートワークで情報が分断され、資料が探しにくく、社外との権限管理も非効率だった | 社内ポータル・Wiki・資料共有・プロジェクト管理をNotionに集約。ページの共有で月2,000時間以上を削減し、Notion AIを使ったグループでは検索時間が平均30%減った |
参考:トヨタ自動車の導入事例(Notion公式)、大阪ガスの導入事例(Notion公式)(2026年9月時点)
大手企業の事例は、仕組みの規模も体制も中小企業とは違います。参考にしたいのは使った機能そのものではなく、「どんな課題を、どんな流れに変えたか」です。トヨタ自動車の事例なら「承認の流れを1か所で完結させた」、大阪ガスの事例なら「散らばった情報の入口を1つにした」という点は、会社の規模にかかわらず使える考え方です。
企業がNotionを導入するメリット

事例から見えるNotionのメリットは、次の3つです。
- 散らばった情報を1か所に集められる
- 業務を進めるだけで情報が貯まり、共有される
- 貯まった社内の情報をAIが活用できる
散らばった情報を1か所に集められる
事例の多くは、LINE・Slack・Googleドライブ・Excel・紙など、情報の置き場所が分かれていることから始まっています。Notionは文書・データベース・タスク・議事録を同じ場所で扱えるため、「ここを見ればいい」という入口を作れます。Seeのポータルや、AZismの社内ポータルがその例です。
置き場所が1つになると、人に聞いて回る時間や、古い資料を見てしまうミスが減ります。情報を探す時間が減るだけでなく、「どれが最新か」を確かめる手間もなくなるため、判断のスピードも上がります。
業務を進めるだけで情報が貯まり、共有される
Notionでは、タスクや案件をデータベースで管理すると、その進み具合や担当者、やり取りの記録がそのまま情報として残ります。FUNNYの貢献度の見える化や、AZismの依頼件数の見える化は、情報を集めるための作業を増やしたのではなく、普段の業務を回した結果として数字が見えるようになった例です。
反対に、記録のためだけの入力作業が増える設計にすると、現場の負担が増えて定着しません。業務の流れの中で自然に情報が貯まるように作ることが、長く使い続けられるかどうかの分かれ目になります。
貯まった社内の情報をAIが活用できる
Notion AIは、ワークスペースに貯まった社内の情報をもとに、検索や要約ができます(使える機能の範囲はプランによって異なります)。AZismでメンバーが自然にAIを使い始めたのも、シナジーで会議の内容が資産になったのも、情報がNotionに集まっていたからです。
一般的な情報は、今や誰でもAIで手に入れられます。だからこそ、差がつくのは自社だけが持つノウハウや経験です。それを構造的に貯めておくことが、AIを自社のために活かす前提になります。AIに社内の情報を扱わせるときの安全面は、Notionのセキュリティリスク(危険性)と企業が安全に使うための対策で解説しています。
事例を自社に当てはめるときに見落としやすいこと

他社の事例を読んで「うちでも同じようにやればうまくいく」と考えたときに見落としやすいのが、自分に見えている範囲だけで判断してしまうことです。
Notionは、一つの部署の中だけで完結するツールではなく、組織全体の情報の基盤になります。そのため、自分の部署では便利になっても、別の部署の業務や、経営層・管理職が判断に使っている情報まで含めて考えないと、途中で止まったり、一部の人だけが使う状態になったりします。
事例を参考にするときは、次の3つの立場から自社の状況を確かめてみてください。
| 立場 | 確かめること |
|---|---|
| 現場 | 今の業務はどのツールで行い、誰から誰へ情報が渡っているか |
| 管理職・経営層 | 何を見て判断しているか。何が見えていないか |
| 他の部署 | 同じ情報を、別の目的で使っていないか |
事例の会社も、最初から全体が見えていたわけではありません。現状を洗い出し、現場から経営層まで「組織としてどんな状態を目指すか」をそろえたうえで進めたことが、成果につながっています。
Notionの導入を成功させる3つのポイント

事例に共通する進め方を3つにまとめると、次のとおりです。
- 目的を「どんな状態を目指すか」で決め、経営層と現場で共有する
- 今の業務と情報の流れを、部署をまたいで見える化する
- 優先度の高い業務から段階的に移し、使いながら改善する
1つ目の目的が決まっていないと、「何のためにNotionに移すのか」が人によって変わり、途中で止まりやすくなります。2つ目の見える化では、一人の担当者が把握している範囲を超えて、部署をまたいだ流れまで洗い出すことが大切です。
3つ目は、一度にすべてを移さないことです。シナジーのように効果が見えやすい業務から始め、使いながら範囲を広げていくと、現場の負担を抑えながら定着させられます。完璧な設計を最初から目指すより、使うことで見えてくる要件を取り込みながら改善するほうが、結果的に早く定着します。
それぞれの詳しい進め方と、うまくいかない会社に共通する点は、Notionの企業導入が難しいのはなぜ?うまくいかない会社の共通点と進め方で解説しています。
Metooの支援現場から:事例を読んで相談に来る会社に多い状況

導入事例を読んで相談に来られる会社の多くは、情報の管理や共有、AIの活用について「何かしなければいけない」という課題感はあるものの、どんな手段を打てばいいかがまだ見えていない状態です。
事例を読む理由も、「他社はどんなところに課題を感じているのか」「うちと同じような状況の会社はないか」を知りたいというものがほとんどです。そのうえで状況が近い事例を見て、その会社がどう変わり、どんな状態になれたのかから、自社の改善のヒントを探しています。
Metooが最初に行うのは、その課題感を「組織としてどんな状態を目指すか」という言葉にすることです。現場から経営層までヒアリングして全体の現状を把握し、目指す状態を決めてから、Notionでの仕組みづくりに入ります。事例と同じ機能を入れるのではなく、自社の目的に合う形を一緒に決めることが、事例の成果を自社で再現する近道だと考えています。
Notionの企業導入事例に関するよくある質問

Q. 小規模な会社でも、事例のような成果は出せますか?
出せます。Seeは約10名のスタッフで運営する会社で、情報の置き場所を1つにまとめたことで、現場のストレスが大きく減りました。規模が小さいほど経営者の方針がそのまま社内に広がるため、変化が早く出やすい面もあります。
Q. 導入から成果が出るまで、どれくらいかかりますか?
会社の規模や移す業務の範囲によって、3〜12か月にわたることが多く、Metooの支援では6か月で進めるケースが最も多くなっています。Seeのように、3か月で仕組みを整えた事例もあります。
Q. 大企業の事例は、中小企業の参考になりますか?
参考になります。ただし、使った機能をそのまま真似するより、「どんな課題を、どんな流れに変えたか」を参考にするのがおすすめです。大手企業の事例は特定の部署での取り組みが多く、体制や規模が違うためです。
Q. 事例と同じテンプレートを使えば、同じ成果が出ますか?
同じ成果が出るとは限りません。事例の成果は、その会社の業務の流れや情報の使われ方に合わせて設計したことから生まれています。テンプレートは出発点として使い、自社の目的と現状に合わせて作り変えましょう。
Q. 自社だけで進めるか、外部に頼むか迷っています。
社内に全体の業務を把握して推進できる人がいれば、社内だけで進めることもできます。一方で、MAKE YOU SMILEやシナジーのように、自分たちで進めていた会社が「遠回りしている」と感じて相談に来るケースもあります。導入の成功確率や導入後の生産性まで高めたい場合は、足りない部分だけ外部の支援を使うのも一つの方法です。
Notionの企業導入でお悩みなら「合同会社Metoo」にご相談ください

- 事例に共通するのは、散らばった情報を1か所に集め、業務の流れと一緒に回る形にしたこと
- 規模が小さい会社は情報の集約だけで変化が大きく、規模が大きいほど経営と現場の共有や、数字で見る仕組みまで作ると効果が出る
- 大手企業の事例は部署単位の取り組み。参考にするのは機能ではなく、課題の変え方
- 事例を自社に当てはめるときは、自分に見えている範囲の外(他の部署・経営層)まで確かめる
事例から学べるのは、使った機能ではなく、「何を目指して、今の業務と情報の流れをどう変えたか」です。この見方はNotionに限らず、どのツールの事例を読むときにも使えます。
合同会社Metooでは、現場から経営層までの現状を把握し、目指す状態を決めたうえで、Notionの導入・定着を伴走して支援しています。自社に近い事例があれば、お気軽にご相談ください。






