Notionでのホームページ作成方法は?メリット・デメリットやカスタマイズ方法を解説
「Notionでホームページを作成する方法が知りたい」
「Notionでホームページを作るメリットやデメリットは?」
このようにお考えではありませんか。
Notionは高機能なノートアプリとして知られていますが、実はホームページを作成する機能も備わっています。専門知識がなくても簡単に公開できるため、手軽にホームページを作成したい場合に便利です。
しかし、いざホームページを作ろうとすると、具体的な手順や、他の作成ツールと比べた場合の利点・欠点がわからない場合もあるでしょう。
本記事では、Notionでホームページを作成する3つの主な方法から、具体的な作成手順、メリット・デメリット、さらにデザインを調整するカスタマイズ方法まで詳しく解説します。
なお、合同会社Metooでは、本質的な課題の可視化・分析を行った上で、組織に関わる情報(ヒト・モノ・カネ)が円滑に回る仕組みをNotionで構築するサポートを展開しています。
自社に最適なNotion活用方法にお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
また、以下の動画は1時間ありますが、Notionの使い方を日本一分かりやすく解説しています。Notionを使いこなせるようになりたい方は、ぜひご覧ください。
Contents
Notionでホームページを作成する3つの方法

Notionを使ってホームページを作成する場合、主に3つの方法があります。
- Notion単体の「公開」機能を使う方法
- 外部ツール「Super」で公開する方法
- 日本語対応の「Wraptas」で公開する方法
Notionの標準機能だけでも公開は可能ですが、外部ツールと連携させると、よりデザイン性の高いサイトや高機能なサイトを作れます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
Notion単体の「公開」機能を使う方法

引用:Notion公式サイト
最も手軽な方法は、Notionの標準機能である「公開」機能を使う方法です。作成したNotionページをそのままWeb上に公開できます。
この方法の最大のメリットは、無料かつ数分でサイトを公開できる迅速さです。特別な設定は必要ありません。
ただし、ドメイン設定、つまり「https://www.example.com」のようなオリジナルのURLにする自由度は低くなります。また、デザインの調整にも限界があります。
個人のポートフォリオ(作品集)や、社内メンバーだけが閲覧する共有ページなど、シンプルな構成のホームページには「公開」機能を使用する方法がおすすめです。
外部ツール「Super」で公開する方法

引用:Super公式サイト
「Super」は、Notionのドキュメントを本格的なWebサイトに変換する外部ツールです。Notionで作成したページを「Super」に連携させるだけで、デザイン性の高いホームページに変換できます。
「Super」を利用すると、以下の拡張機能を利用可能です。
- 独自ドメインの設定
- SEOに関する設定
- Googleアナリティクスとの連携
- カスタムコードの挿入
Notionの「公開」機能を使用する方法と比べてデザインの自由度も高いため、Notion単体では難しい、洗練された見た目のサイトが作れます。
ただし「Super」は有料のツールで、利用時に費用がかかる点に注意が必要です。デザイン性を重視するブランドサイトや、本格的なブログ運営をしたい場合に適しています。
日本語対応の「Wraptas」で公開する方法

画像:Wraptas公式サイト
「Wraptas」もNotionと連携する外部ツールですが、日本語に完全対応しており、日本国内のNotionユーザーにとって扱いやすい点が特徴です。
独自ドメイン設定やGoogleアナリティクス連携はもちろん、パスワードによる保護機能など、実用的な機能が充実しています。デザインテンプレートも豊富に用意されているため、Notionで作成したページを、簡単に整ったデザインのサイトに変換可能です。
操作性がわかりやすいため、企業や店舗の公式サイトなど、信頼性が求められるページの作成にも応用できます。
Notionと連携できるツールの詳細は以下のページで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:Notionと連携できる便利なツール6選|NotionAPIを使って連携する方法を解説
Notionの「公開」機能でホームページを作成する手順【3STEP】

ここでは、基本的なNotion単体の「公開」機能を使ってホームページを作成する手順を、3つのステップで解説します。
- テンプレートを選んでページを作成する
- テキストや画像を編集してデザインを整える
- ページを公開設定にしてURLを発行する
専門知識がなくても、以下の手順に沿って進めれば誰でもホームページを公開できます。
1.テンプレートを選んでページを作成する
まずは、ホームページの土台となるページを作成します。Notion内のテンプレートギャラリーから、自分の目的に合うデザインのテンプレートを選びましょう。
テンプレートを選んだら、「複製」ボタンを押して自分のワークスペース(作業場所)にコピーし、編集を開始します。
テンプレートをベースに、不要な部分を削除したり、必要なページを追加したりして、ページ全体の構成を調整します。メニューや見出しの構造を整理して、ユーザーが情報を探しやすいように整えましょう。
2.テキストや画像を編集してデザインを整える
ページの構成が決まったら、内容を編集していきます。テキストブロックを使って見出しや本文、箇条書きなどを入力し、レイアウトを調整しましょう。
画像やアイコンを挿入すると、ページ全体の視覚的な魅力や、ブランドの統一感を高められます。
また、背景色や区切り線、コールアウト(囲み枠)などを活用して、情報のまとまりを視覚的に整理しましょう。ユーザーが読みやすいように、情報の優先順位を考えながらデザインを整えることが洗練されたホームページデザインを実現するためのポイントです。
3.ページを公開設定にしてURLを発行する
デザインが整ったら、いよいよページをWeb上に公開します。Notion画面の右上にある「共有」ボタンをクリックし「Web公開」のタブに移動します。
「公開」ボタンをクリックすると、あなたのNotionページがWeb上に公開されます。
同時に発行される専用のURLをコピーして共有すれば、誰でもそのページをWeb上で閲覧可能です。必要に応じて、ページの編集権限や複製を許可するかなどを設定し、情報の安全性を確保しましょう。
Notionでホームページを作成する3つのメリット

Notionでホームページを作成する主なメリットとして、以下の3点が挙げられます。
- コーディング不要でホームページを作成できる
- 豊富なテンプレートで幅広いページに対応できる
- チームでの共同作業やタスク管理が可能で業務を効率化できる
これらのメリットは、特にWeb制作の専門知識がない人や、チームで効率よく作業を進めたい人にとって魅力的です。
コーディング不要でホームページを作成できる
Notionはテキストや画像、表など「ブロック」と呼ばれる要素を組み合わせるだけで、ホームページを作成できます。編集した内容もすぐに見た目に反映されるため、視覚的にレイアウトを確認しながら作業を進められます。
操作が直感的で初心者でも扱いやすい点が、Notionでのホームページ作成の特徴です。
外部の制作会社に依頼する場合と比べて、Web制作にかかる費用や時間を大幅に削減できる可能性があります。
豊富なテンプレートで幅広いページに対応できる
Notionには、公式や世界中のユーザーが提供するテンプレートが豊富に用意されています。テンプレートを活用すれば、企業紹介ページ、採用ページ、ポートフォリオなど、さまざまな用途のページをゼロから作る必要がありません。
テンプレートを基にデザインをカスタマイズできるため、ホームページをスピーディーに構築できます。
また、優れたテンプレートは情報の構造が整理されているため、必要な情報設計の基礎を理解するのにも役立ちます。
なお、以下の記事ではNotionテンプレートの活用方法について詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。
関連記事:Notionのビジネス向けおすすめテンプレート12選|活用事例と使い方を徹底解説【2025年最新版】
チームでの共同作業やタスク管理が可能で業務を効率化できる
Notionは、複数人で同時にページを編集できるため、チームでの共同作業に向いています。修正や更新内容がリアルタイムで共有されるため、最新の情報を全員が確認可能です。
コメント機能を使えば、ページ上で直接フィードバックを送りあえるため、社内のレビューや確認作業をスムーズに進められます。
さらに、Notionが得意とするタスク管理機能を併用すれば、ホームページ制作の進捗管理や担当者の割り当てなど、制作プロセス全体を一元管理し、業務を効率化できます。
なお、Notionをチームでの利用を検討している方は、以下の記事をぜひご参考ください。
関連記事:Notionのチーム活用をおすすめする3つの理由は?活用方法やテンプレート5選を解説
Notionでホームページを作成するデメリット

Notionでのホームページ作成は手軽な反面、以下のデメリットが存在します。
- Notion単体ではデザインの自由度が低い
- SEO(検索エンジン最適化)に関する詳細な設定が難しい
- アクセス解析の機能が標準で備わっておらず外部ツールとの連携が必要
まず、Notion単体ではデザインの自由度が低く、複雑なレイアウトやアニメーションなどのビジュアル面での工夫が制限されます。
また、ホームページで集客する際に重要なSEOやアクセス解析に関する設定や機能も、Notion単体では力不足に感じる場合が多いでしょう。
簡易なホームページ作成や、期間限定のイベント告知ページなどでの利用ではNotion単体でも十分です。
しかし、大規模なコーポレートサイトや、決済システムが必要なECサイト(通販サイト)などの構築には、簡易にカスタマイズしただけのNotionホームページでは不十分といえます。
Notionホームページのデザイン・機能をカスタマイズする2つの方法

Notion単体では機能が限られていますが、標準機能の中でも工夫次第でデザインや機能性を高められます。
- 見出しや目次などの機能を追加する
- お問い合わせフォームを設置する
これらの方法を使えば、より「ホームページらしい」見た目と使いやすさを実現できます。
見出しや目次などの機能を追加する
Notionページのビジュアル面をホームページとして整えるためには、見出しや目次の活用が欠かせません。
ページ内で「/」(スラッシュ)を入力すると、Notionページに追加できる機能のリストが表示されます。リストから「見出し」や「目次」を選択すれば、簡単にWebページに機能を追加できます。
見出しを活用してページ内の情報を適切に階層化すると、ユーザーが内容を理解しやすくなり、より読まれやすいページを作成可能です。
また、目次を挿入すると、自動で生成されたページ内の見出しに基づいたナビゲーション(案内)を設置できます。ユーザーが読みたい項目へすぐに移動できるため、利便性を高められます。
さらに、ブロックや区切り線を加えて、情報のまとまりを視覚的に伝えることも、Notionでホームページを作成する際に大切な要素です。
なお、目次機能の詳しい作成方法やカスタマイズ方法は以下で詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。
関連記事:Notionの目次を作る方法は?3つの作り方とカスタマイズの方法を解説
お問い合わせフォームを設置する
Notionでは、データベースの「フォームビュー」機能を利用して、お問い合わせフォームを作成可能です。
お問い合わせフォームの作成手順は以下の通りです。
- データベースを作成する
- フォームに必要な項目(プロパティ)を設定する
- 「+ビューを追加」から「フォーム」を選択
- 「共有」からフォームのURLをコピーして公開
プロパティには名前やメールアドレス、お問い合わせ内容などを設定します。
また、Notionで作成したお問い合わせフォームに記載された内容はデータベースに自動で保存され、Notion上で回答を絞り込んだり、並び替えたりしての管理も可能です。
さらに、Slackやメール通知と連携させれば、問い合わせが届いた瞬間にチームで内容を把握できます。
Notionのフォーム機能について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
関連記事:Notionのフォーム機能とは?作成方法やカスタマイズ手順、3つの注意点を解説
Notionで作成したホームページに独自ドメインを設定する手順【7STEP】

Notionで作成したホームページに、オリジナルのURLである「独自ドメイン」を設定できます。
独自ドメインを使用するためには、Notionの有料プラン(プラスプラン以上)に加入したうえで、別途ドメイン管理サービス(お名前.comやXserverドメインなど)でドメインを取得する必要があります。
独自ドメインの設定は少し専門的ですが、以下の手順で進められます。
- サイドバーの「設定」→「サイト」の順に開く
- 「ドメイン」の横の「新規ドメイン」をクリック
- 「カスタムドメイン」→「続行」をクリック
- カスタムドメイン(独自ドメイン)を入力して「続行」をクリック
- DNSプロバイダーにアクセスしてNotionに表示されたCNAMEレコードを追加
- Notionに表示されたドメインのTXTレコードも追加
- Notionの設定画面に戻って「検証」をクリック
DNSプロバイダーとは、ドメイン名(example.com)とIPアドレス(数字の住所)を紐づけるシステムを管理するサービス会社です。CNAMEレコードやTXTレコードは、その紐づけ設定の一種です。
設定方法の詳細は、Notionの公式ヘルプや、ご利用のドメイン管理サービスの説明を確認してください。
ホームページ作成を含めたNotionの高度な活用には専門家による支援がおすすめ

Notionでの基本的なホームページ作成は簡単ですが、デザイン性の高いテンプレートの設計や、外部ツールとの高度な連携など、より高度な設定を行う場合は専門知識が必要になる場合があります。
自社での対応が難しい場合は、Notion専門のコンサルティングサービスの利用がおすすめです。専門家による支援を受けると、Notionでのホームページ作成だけでなく、業務効率化やデザインの改善まで幅広くサポートしてもらえます。
自社の課題や目的に合わせて、最適なNotionの活用方法の提案が期待でき、Notion導入の効果を最大化できるでしょう。
Notionの導入支援サービスに興味がある方は、コンサル会社のメリットや選び方を解説したこちらの記事もご覧ください。
関連記事:Notionのコンサル会社おすすめ9選|依頼するメリットや選び方まで徹底解説
Notionのホームページ作成のお悩みは「合同会社Metoo」にご相談ください

Notionは、コーディング不要で手軽にホームページを作成でき、外部ツールを使えば機能の拡張も可能です。一方で、標準機能だけではSEOやデザイン面での課題が残る点に注意しなければなりません。
より本格的なNotionサイトを構築したい場合や、業務効率化を含めた活用法にお悩みの場合は、外部の専門家による支援が役立ちます。
なお、「合同会社Metoo」では、本質的な課題の可視化・分析を行った上で、組織に関わる情報(ヒト・モノ・カネ)が円滑に回る仕組みをNotionで構築するサポートを展開しています。
Notionのホームページ作成や導入・活用に関するお悩みは、ぜひお気軽にご相談ください。