
Notionとスプレッドシートを連携する3つの方法|連携時の注意点や選び方も解説
Notionとスプレッドシートを併用している方は、このような悩みをもっていませんか。
「Notionとスプレッドシートを連携させて、データを一元管理したい」
「自分の目的に合った、最適な連携方法が知りたい」
この記事では、NotionとGoogleスプレッドシートを連携させる3つの主要な方法を、手順や注意点とともに詳しく解説します。うまく連携させて作業効率を上げたい方は、ぜひ参考にしてください。
なお、合同会社Metooでは、本質的な課題の可視化・分析を行った上で、組織に関わる情報(ヒト・モノ・カネ)が円滑に回る仕組みをNotionで構築するサポートを展開しています。
自社に最適なNotion活用方法にお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
また、以下の動画は1時間ありますが、Notionの使い方を日本一分かりやすく解説しています。Notionを使いこなせるようになりたい方は、ぜひご覧ください。

Contents
NotionとGoogleスプレッドシートは連携可能!

結論として、NotionとGoogleスプレッドシートは連携できます。連携方法には主に3つの選択肢があります。
- CSVファイルをインポートする方法
- スプレッドシートを埋め込む方法
- APIを使って双方向同期する方法
それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、目的や用途に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。
なお、以下の記事では、Notionと連携できるツールを6つ紹介しています。普段の作業をより効率よくするヒントがみつかるかもしれないので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:Notionと連携できる便利なツール6選|Notion APIを使って連携する方法を解説 – 合同会社Metoo
スプレッドシートをCSVファイルとしてインポートする方法 【2STEP】

CSVファイルとしてインポートする方法は、スプレッドシートで作成したデータを、Notionのデータベース機能で活用したい場合に適しています。手順は2つのステップで完了します。
- スプレッドシートをCSV形式で保存する
- NotionにCSVをインポートする
それぞれのステップを詳しく解説します。
1. スプレッドシートをCSV形式で保存する
CSVとは、テキストデータをカンマで区切って保存するファイル形式です。連携したいGoogleスプレッドシートのデータをCSV形式でパソコンに保存します。
スプレッドシートを開き、上部のメニューから「ファイル」→「ダウンロード」→「カンマ区切り形式(.csv)」を選択してください。ファイル名と保存先を指定すれば、CSVファイルの保存は完了です。
もしスプレッドシートに複数のシートがある場合は、シートごとに個別にCSVファイルとして保存する必要があります。また、特殊な記号が含まれていると文字化けする可能性があるため、事前にデータの内容を確認しておきましょう。
2. NotionにCSVをインポートする
次に、保存したCSVファイルをNotionに取り込みます。この操作により、CSVのデータがNotionのデータベースに変換されます。インポート先は新しいデータベース、または既存のデータベースのどちらかを選択しましょう。
- 新規データベースにCSVをインポートする
- 既存データベースにCSVをインポートする
それぞれ解説します。
2-1. 新規データベースにCSVをインポートする
新しいデータベースとして取り込むには、まずNotionの任意のページを開きます。ページ内で半角スラッシュ「/」に続けて「csv」と入力し、表示されるメニューから「CSVインポート」を選択します。
次に、「CSVファイルをアップロード」をクリックし、先ほど保存したCSVファイルを選びましょう。すると、取り込むデータの各列を、Notionデータベースのどのプロパティの種類にするか選択する画面が表示されます。
適切に設定できると、データがデータベースとして取り込まれます。
2-2. 既存データベースにCSVをインポートする
すでにあるNotionのデータベースにデータを追加したい場合は、まずCSVファイルの列の見出し(1行目の項目名)を、Notionデータベースのプロパティ名と完全に一致させておく必要があります。
次に、対象のNotionデータベースをフルページで開きます。ページ右上の「⋯」メニューから「CSV取り込み」を選択し、用意したCSVファイルをアップロードしましょう。列の見出しが一致していれば、既存のデータベースの構造に沿って、データが自動的に追加されます。
スプレッドシートをCSVファイルとしてインポートする場合の注意点

CSVファイルを使ってインポートする方法は手軽ですが、いくつかの注意点があります。
最も重要なのは、CSVファイルを使って取り込んだデータは、元のスプレッドシートとは同期されないことです。
つまり、インポート後にスプレッドシート側でデータを変更しても、Notionのデータベースには反映されません。データを更新したい場合は、再度CSVファイルをダウンロードし、インポートし直す必要があります。
また、スプレッドシートの関数やマクロなどの機能は、Notionには引き継がれません。データが文字化けする可能性もあるため、インポート後に必ず表示を確認しましょう。
スプレッドシートをNotionに埋め込む方法 【2STEP】

スプレッドシートをNotionに埋め込む方法は、Notionのページ内で、常に最新のスプレッドシートを閲覧・編集したい場合に最適です。埋め込み方法は以下のとおりです。
- スプレッドシートの共有URLを取得する
- NotionにURLを埋め込む
こちらも2つのステップで簡単に設定できます。
1. スプレッドシートの共有URLを取得する
はじめに、埋め込みたいGoogleスプレッドシートを開き、共有用のURLを取得します。
画面右上の「共有」ボタンをクリックし、「一般的なアクセス」の項目を確認します。「制限付き」になっている場合は、「リンクを知っている全員」に変更します。
次に、Notion上で閲覧のみを許可する場合は「閲覧者」、編集も許可する場合は「編集者」を選択しましょう。設定が完了したら、「リンクをコピー」ボタンをクリックしてURLを取得します。
ただし、権限設定を間違えると、意図しない相手に編集されてしまう可能性があるため注意が必要です。
2. NotionにURLを埋め込む
次に、Notionのページに取得したURLを埋め込みます。
Notionの任意のページで、半角スラッシュ「/」に続けて「embed」と入力し、「埋め込み」ブロックを選択してください。表示された入力欄に、先ほどコピーしたスプレッドシートのURLを貼り付け、「リンクを埋め込む」をクリックします。
すると、ページ内にスプレッドシートが表示されます。ブロックの枠線をドラッグすると、表示サイズを自由に調整できます。スプレッドシートの共有設定によっては、表示時にGoogleアカウントへのログインを求められる場合があります。
スプレッドシートをNotionに埋め込む場合の注意点

スプレッドシートを埋め込む方法はリアルタイム同期が魅力ですが、いくつかの注意点を理解しておく必要があります。
まず、Notionのページ上で直接スプレッドシートを編集するには、共有設定で「編集者」の権限が必要です。URLをただ貼り付けるだけでは埋め込み表示にならないため、必ず「/embed」ブロックを使用してください。
また、スプレッドシートの共有設定が「リンクを知っている全員」になっていないと、Notion上に正しく表示されません。埋め込み表示は、Notion本来のデザインとは異なるため、ページ全体の統一感を重視する場合には向かない可能性があります。
NotionとスプレッドシートのAPIを使って同期する方法 【3STEP】

APIを使って同期する方法は、Notionとスプレッドシートのデータを自動で双方向に同期させる、最も高度な連携方法です。APIとは、異なるソフトウェア同士が情報をやりとりするための「接続口」のようなものです。設定には専門知識が必要ですが、一度設定すれば手作業での更新が不要になります。
- インテグレーションを作成する
- APIアクセスを許可する
- APIを利用して同期する
次の記事では、Notion APIの機能や使い方を詳しく解説しています。実際に自分で使う場合の活用方法も分かるので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:Notion APIとは?4つの機能・使い方3ステップ・活用事例4選を分かりやすく解説 – 合同会社Metoo
1. インテグレーションを作成する
まず、Notionが外部のツールと連携するための設定、「インテグレーション」を作成します。
Notionの公式サイトにある「My integrations」ページにアクセスし、「+ 新しいインテグレーション」を選択してください。インテグレーションの名前や説明を入力し、連携させたいワークスペースを指定します。
登録が完了すると、「シークレットトークン」という英数字の羅列が発行されます。これは、APIを利用する際のパスワードに該当する重要な情報です。必ず安全な場所に保存しておきましょう。
2. APIアクセスを許可する
次に、作成したインテグレーションがNotionのデータベースにアクセスできるように、権限を与える必要があります。
連携させたいNotionのデータベースページを開き、右上の「⋯」メニューから「+ コネクトを追加」を選択します。表示されたリストの中から、先ほど作成したインテグレーションの名前を選んでください。
APIアクセスを許可する設定を行うことで、外部のプログラムがAPIを通じてデータベースの情報を読み取ったり、書き込んだりできるようになります。連携させたいデータベースが複数ある場合は、それぞれの設定が必要です。
3. APIを利用して同期する
最後に、APIを利用して実際にデータを同期させます。この処理には、Google Apps Script(GAS)やZapierなどの外部ツールが必要です。
GASはGoogleが提供するプログラミング環境で、専門的なコードを記述して同期処理を実装します。一方でZapierやMake、n8nなどのノーコードツールを使えば、プログラミングの知識がなくても、画面上の操作だけで同期設定が可能です。これらのツールで、「スプレッドシートの行が更新されたら、Notionのデータベースを更新する」などの自動化ルールを作成します。
NotionとスプレッドシートのAPIを使って同期する場合の注意点

API連携をすると作業がラクになりますが、設定と運用には注意が必要です。
Notionとスプレッドシートではデータの構造が異なるため、完全に双方向で同期させるのは難しく、片方向の同期になる場合が多いです。スプレッドシートの共有URL設定が正しくないと、API接続が失敗する可能性もあります。
また、API連携で使うシークレットトークンやアクセス権限の管理を怠ると、情報漏洩などのセキュリティリスクにつながります。ノーコードツールやGASを利用する場合でも、APIの基本的な理解や初期設定の知識は必要です。完全な自動化には、ある程度の技術的スキルが求められます。
Notionとスプレッドシートの連携方法の選び方

Notionとスプレッドシートの連携方法は3つありますが、どれを選ぶべきか迷うかもしれません。連携する目的や状況に合わせて使い分けると、効果的に活用できます。
- CSVインポートが向いているケース
- 埋め込みが向いているケース
- API連携(+ノーコードツール)が向いているケース
ここでは、目的別に最適な方法を選ぶための指針を解説します。
CSVインポートが向いているケース
CSVインポートで連携する方法は、一度きりのデータ移行を目的とする場合に最適です。
例えば、スプレッドシートで管理していた大量のタスクリストや顧客情報を、一括でNotionに取り込みたい場合です。取り込んだ後はNotionのデータベース機能を最大限に活用してデータを管理・分析したい場合にも向いています。
一度取り込んでしまえば、元のスプレッドシートとの同期は不要で、Notion内で独立したデータとして扱いたい場合に選びましょう。
埋め込みが向いているケース
リアルタイムでの情報共有が最優先事項である場合は、埋め込みの連携方法を選びましょう。
チームメンバーと常に最新のスプレッドシートを共有し、Notionのページ上で同時に編集作業を行いたい場合に最適です。スプレッドシートの複雑な関数や計算式、グラフなどをそのままの形でNotion上で活用したい場合にも向いています。
データを頻繁に更新する必要があり、内容をすぐにチームに反映させたいケースで役立ちます。
API連携(+ノーコードツール)が向いているケース
API連携は、手作業による更新を完全になくし、業務を自動化したい場合に最適です。
Notionとスプレッドシートの両方でデータを入力・更新し、自動で相互に反映させたい場合に選びましょう。プログラミングの知識がある場合は、Zapierなどのノーコードツールを使って複雑な業務フローを構築できます。
またチームや部署全体で情報を統合管理し、常にデータの一貫性を保つ必要がある場面で有効です。
Notionとスプレッドシートを連携して業務を効率化したい方は「合同会社Metoo」へご相談ください

NotionとGoogleスプレッドシートを連携させる方法は、次の3つがあります。
- CSVインポート:データをNotionに移行し、データベースとして活用する方法
- 埋め込み:Notion上でリアルタイムにスプレッドシートを表示・編集する方法
- API連携:データを自動で同期させる最も高度な方法
連携する目的や使う場面によって使い分けると、作業効率を上げられます。
なお、合同会社Metooでは、本質的な課題の可視化・分析を行なった上で、組織に関わる情報(ヒトモノカネ)が円滑に回る仕組みをNotionで構築するサポートを展開しています。
自分に合うNotionとスプレッドシートの連携方法を知りたい場合や、業務効率化に関してご相談があれば、以下より気軽にお問い合わせください。