
NotionとObsidianの違いは?各ツールのメリット・デメリット、選び方を解説
NotionとObsidianの導入を検討している方は、このような悩みをもっていませんか。
「NotionとObsidianのどちらが自社に合うのか知りたい」
「導入後に手戻りがないように選び方を整理したい」
この記事では、両ツールの基本的な特徴を整理したうえで、6つの違いや用途別の選び方をわかりやすく解説します。さらに、導入後に失敗しないための検討手順についても紹介します。効率的にツールを選定し、運用設計をスムーズに進めたい方は、ぜひ参考にしてください。
なお、合同会社Metooでは、本質的な課題の可視化・分析を行った上で、組織に関わる情報(ヒト・モノ・カネ)が円滑に回る仕組みをNotionで構築するサポートを展開しています。
自社に最適なNotion活用方法にお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
また、以下の動画は1時間ありますが、Notionの使い方を日本一分かりやすく解説しています。Notionを使いこなせるようになりたい方は、ぜひご覧ください。
Contents
Notion・Obsidianはどのようなツール?

NotionとObsidianがどのようなツールか、以下にまとめました。
- Notion:ブロック形式で情報・タスク管理などを行えるオールインワンツール
- Obsidian:マークダウン形式でメモ・情報を管理するツール
両ツールの詳細を説明します。
Notion|ブロック形式で情報・タスク管理などを行えるオールインワンツール

画像:Notion 公式サイト
Notionは文書やタスク、データベースなどを一元的に管理できるオールインワンツールです。
クラウド同期と共有を前提としているため、複数のデバイスから同時にアクセス・編集でき、社内のナレッジ共有やプロジェクト管理を効率よく進められます。
さらに、カレンダーやカンバン、タイムラインなど多彩なビューを切り替えることで、データの見え方を柔軟に変え、情報を視覚的に整理・把握できます。
Notionの基本機能に関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連:Notionとは?初心者でも押さえておくべき基本機能を詳しく解説【2025年最新版】
参考:Notion
Obsidian|マークダウン形式でメモ・情報を管理するツール

ObsidianはMarkdown形式でメモや情報を管理できるノートアプリです。
ローカルファイルで動作するためオフラインでも使用でき、セキュリティ面や機密性を重視したい場合にも対応できます。
さらに、豊富なプラグインやテーマを組み合わせて細部までカスタマイズできるため、自分のワークスタイルに合った柔軟な環境を構築し、情報整理や知識管理を効率化できます。
参考:Obsidian
NotionとObsidianの6つの違い

NotionとObsidianの違いを以下の6つの項目にまとめました。
- データの保存形式・管理方法の違い
- ユーザーインターフェースの違い
- 情報の整理・構造化のアプローチの違い
- コラボレーション・共同編集機能の違い
- 拡張性・プラグインの違い
- 価格・料金体系の違い
以下で詳しく説明します。
データの保存形式・管理方法の違い
Notionはクラウドベースのデータベースに保存し、ワークスペース単位で一元管理・権限設定・バージョン履歴の管理を行えます。編集内容は自動で同期され、APIや外部サービス連携で他ツールのデータも取り込みやすく運用可能です。デバイスや場所を問わずアクセスできる点が強みとして機能します。
一方、ObsidianはローカルのMarkdown(.md)で保存し、フォルダ・リンク・タグで整理できます。プレーンテキスト中心のため他エディタへ移行しやすく、オフライン前提で使えるためプライバシーを重視する利用にも有効です。
ユーザーインターフェースの違い
Notionはブロックベースの直感的なUIを備え、テキスト・画像・データベースを自由に組み合わせて構成できます。ドラッグ&ドロップ中心の操作で初心者でも扱いやすく、クラウド前提のため複数ユーザーが常に最新画面を共有できます。視覚的に編集しながら構造を整えやすい点が導入を後押しします。
一方、ObsidianはシンプルなMarkdownエディタ中心のUIを採用し、キーボードショートカットで操作可能です。テーマ変更やCSS調整で外観を細かく最適化でき、グラフビューでノート間のリンク構造を可視化できます。関係性を辿りながら知識を拡張しやすく運用できます。
情報の整理・構造化のアプローチの違い
Notionはページ内にサブページを作る階層型構造に加え、データベースでテーブル・カンバン・カレンダー・タイムラインなどのビューを切り替えて整理できます。タグやアイコン、テンプレートを組み合わせることで、プロジェクトやチーム単位の体系化を進められます。
一方、ObsidianはフォルダでMarkdownを管理し、リンクとバックリンクでノート同士を双方向に結び、グラフビューで関係性を可視化可能です。長期的なナレッジ構築を重視するワークフローと相性が良く、思考のネットワークを育てる運用を実現できます。
Notionのレイアウト機能に関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連:Notionのレイアウト機能の使い方とは?応用的な使い方や5つのコツを徹底解説
コラボレーション・共同編集機能の違い
Notionはリアルタイムで複数ユーザーが同時編集でき、コメントやメンションで議論を前提にした運用を進められます。ページやデータベース単位で閲覧・編集権限を細かく設定でき、クライアントへの限定共有にも対応します。チームの同時編集や外部共有を前提にするならNotionが適しています。
一方、Obsidianは基本がローカル保存のため標準で共同編集を備えておらず、アドオンやプラグインで共有は可能です。しかし、リアルタイム性には制限があります。共同編集を重視する場合は、上級者向けの設定や運用設計が必要になります。
拡張性・プラグインの違い
Notionは公式APIと各種統合で外部サービスと連携でき、ウィジェットや埋め込みでGoogleカレンダーやSlackなどをワークスペースに組み込めます。安定性と権限設計を重視した拡張がしやすく、企業・チーム利用に適しています。
一方、Obsidianはコア/コミュニティプラグインを自由に導入でき、テーマ変更やCSSスニペットで外観・操作を細部まで調整できます。機能拡張の自由度が高く、個々のノートやプロジェクト単位で環境を最適化できます。
Notion APIに関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連:Notion APIとは?4つの機能・使い方3ステップ・活用事例4選を分かりやすく解説
価格・料金体系の違い
Notionは無料で利用でき、個人利用では十分な機能を使えます。有料プランは月額2,000円/ユーザーから利用でき、無制限ブロックや高度な権限管理に対応可能です。ビジネスやエンタープライズ向けには、より強固なセキュリティや分析機能を備えた上位プランを選べます。
一方、Obsidianは基本機能を無料で利用でき、個人であれば商用利用も無料で使えます。必要に応じて同期機能(Obsidian Sync:月額4ドル)や公開機能(Obsidian Publish:月額8ドル)を追加可能です。
Notionは無料プランに加え、メンバー課金で機能拡張しやすく、組織利用に向きます。Obsidianは個人利用なら基本無料で、同期や公開を行いたい場合のみ有料機能を追加します。
Notionの料金に関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連:Notionの料金(無料・有料)プランを解説!機能の違いをご紹介【2025年最新版】
参考:Notionの料金プラン
Notionを活用するメリット・デメリット

Notionを活用するメリット・デメリットは以下の通りです。
- メリット:情報の一元管理や複数人での共有・共同編集に適している
- デメリット:オフラインでの編集やモバイルアプリの機能に制限がある
Notionの利用を検討している方は、それぞれ理解しておきましょう。
メリット|情報の一元管理や複数人での共有・共同編集に適している
Notionはクラウドで情報を管理するためリアルタイムに同期でき、コメント機能と細かな権限管理を組み合わせてプロジェクトを円滑に進められます。
データベースとビュー切替、テンプレートを活用することで、プロジェクト管理とナレッジ共有を同一基盤で最適化できます。
さらに、APIや埋め込み、外部サービス連携により業務基盤として柔軟に拡張できます。
Notionのページ共有方法に関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:Notionでページを共有する4つの方法!共有機能の3つのメリットや注意点を解説
デメリット|オフラインでの編集やモバイルアプリの機能に制限がある
NotionはAPI連携で他ツールと接続できますが、プラグインによる本体機能の拡張には対応していません。
大規模なページや大量データでは読み込みが遅く感じる場合があり、モバイルアプリは表示や操作の一部に制限があるため、作業内容によっては使いづらく感じることがあります。
オフライン前提のワークフローでは要件に合致するかを事前に検証することをおすすめします。
なお、Notionのスマートフォンアプリに関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:Notionアプリとは|Web・デスクトップ・スマートフォンの違いやダウンロード方法、使い方も解説
Obsidianを活用するメリット・デメリット

Obsidianを活用するメリット・デメリットは以下の通りです。
- メリット:オフラインでスピーディーに操作できる
- デメリット:オンラインでの共有や共同編集に制限がある
Obsidianを利用するか使用するか迷っている方は、それぞれ理解しておきましょう。
メリット|オフラインでスピーディーに操作できる
Obsidianはローカル保存と軽快なエディタにより、起動や編集を高速に行えます。
ノート間のリンクとバックリンク、グラフビューで知識の関係性を直感的に可視化できます。
さらに、豊富なプラグインやCSSスニペットを組み合わせることで、編集体験や見た目を自在に最適化でき、自分の思考様式に合った知識基盤を構築可能です。
デメリット|オンラインでの共有や共同編集に制限がある
標準機能ではリアルタイム共同編集に対応しておらず、同期や公開には別途アドオンの導入が必要になります。
デフォルトはミニマルな設計のため、プラグイン選定や設定に一定の学習コストがかかります。
個人利用やオフライン中心の運用には向きますが、オンラインでのチーム共有や即時協働を重視する場合は要件を満たしづらい場合があるため注意が必要です。
NotionとObsidianの選び方

NotionとObsidianのどちらを選ぶべきか、シーン別におすすめツールをまとめました。
- Notion:チームでのデータ・タスク管理や情報共有を行う場合
- Obsidian:コストを抑えてローカル環境での情報管理を行う場合
どちらを利用するか迷っている方は、ぜひご参考ください。
Notion|チームでのデータ・タスク管理や情報共有を行う場合
チームでデータやタスクを管理する場合は、複数人が同時にアクセスでき、リアルタイム共同編集が行えるNotionがおすすめです。
データベースと多様なビューを組み合わせて案件・タスク・ナレッジを一元管理でき、社内Wikiの整備やプロジェクトの進捗管理を効率化できます。
また、権限設計やコメント機能も活用すると、情報共有のスピードと透明性を高められます。
Obsidian|コストを抑えてローカル環境での情報管理を行う場合
オフライン前提かつプライバシーを重視して個人の情報管理を行うなら、Obsidianがおすすめです。
基本機能は無料で利用でき、豊富なプラグインにより編集体験や見た目を細かくカスタマイズできます。
アイデア整理や日記、個人的なナレッジの蓄積に適しており、ローカル保存で高速に作業を進めながら、自分のワークフローに合わせて環境を最適化できます。
NotionとObsidianに関するよくある質問

NotionとObsidianに関するよくある質問を整理しました。両ツールを詳しく知りたい方は参考にしてください。
NotionとObsidianは複数デバイスで同期できますか?
Notionはクラウドで管理するツールのため、複数のデバイスからでも最新の状態を維持できます。どの端末からでもアクセス可能で、チームや組織での共同作業にも便利です。
一方、Obsidianは基本的にローカル保存を前提としており、デバイス間での同期は外部クラウドや有料の同期アドオンを使用して実現します。
そのため、Obsidianは、個人使用や集中した編集を重視する場合に向いていますが、複数デバイスや組織での使用を前提とするなら、Notionの方が便利で効率的です。
NotionとObsidianのセキュリティやバックアップの安全性は高いですか?
Notionは暗号化などの対策がある一方、権限付与やログイン情報の管理など、ユーザー側の運用が安全性を左右します。
Obsidianは原則ローカル動作のため、プライバシーを守る観点では安全性が高いツールです。
なお、どちらのツールも運用設計、共有範囲のルール化、多要素認証や定期点検を徹底し、安全性を高めることが重要です。
また、Notionのセキュリティリスクに関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:Notionに潜むセキュリティリスクとは?安全に使うための対策3選
NotionとObsidianの使い分けにお悩みなら「合同会社Metoo」にご相談ください

NotionとObsidianは、用途に応じて使い分けるべき情報管理ツールです。
Notionはクラウドベースで、データベースやビュー機能により情報の一元管理が可能です。
一方、Obsidianはローカル保存でオフライン作業に強く、マークダウン記法と内部リンクにより個人の思考整理に適しています。
そのため、チームでの情報共有や共同編集を重視するならNotion、個人の学習や研究でコストを抑えた運用を求めるならObsidianを選択するのが効果的です。
なお、合同会社Metooでは、本質的な課題の可視化・分析を行った上で、組織に関わる情報(ヒト・モノ・カネ)が円滑に回る仕組みをNotionで構築するサポートを展開しています。
Obsidianとの使い分けを含めたNotionの活用方法にお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。