Notionのバックアップは自動で行われている?自動バックアップの方法や4つの標準機能を解説
「Notionのバックアップは自動で行われているの?」
「Notionでバックアップデータを取得する方法を知りたい」
Notionを利用している方の中には、上記のような疑問や不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
Notionは、大切な情報を一元管理できる便利なツールですが、万が一のトラブルに備えてデータのバックアップについて理解しておくことは重要です。
本記事では、Notionのバックアップの仕組みやデータを安全に保存するための具体的な方法、標準で搭載されている4つのバックアップ機能を詳しく解説します。
なお、合同会社Metooでは、本質的な課題の可視化・分析を行なった上で、組織に関わる情報(ヒト・モノ・カネ)が円滑に回る仕組みをNotionで構築するサポートを展開しています。安全なデータ管理体制の構築にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
また、以下の動画は1時間ありますが、Notionの使い方を日本一分かりやすく解説しています。Notionを使いこなせるようになりたい方は、ぜひご覧ください。
Contents
Notionのバックアップは自動で行われている?

結論から言うと、Notionのデータは自動でバックアップされています。
Notionはクラウドベースのサービスであり、ユーザーが入力したデータはすべてクラウド上に保存されます。さらに、データ保護の観点から、1分ごとに自動でバックアップが行われています。
そのため、基本的にはユーザーが意識して定期的なバックアップ作業を行わなくても、データが失われるリスクは極めて低いと言えます。また、必要に応じてバックアップされたデータをエクスポートすることも可能です。
Notionで定期的な自動バックアップを実現する方法

Notion自体に自動バックアップ機能は備わっていますが、より確実性を高めたい場合や、自社の管理ポリシーに合わせて定期的にバックアップを取りたい場合もあるでしょう。
Notionで定期的な自動バックアップを実現する方法は、主に以下の通りです。
- Notion APIの活用:プログラムからNotionのデータにアクセスし、定期的にデータを取得してバックアップ
- 外部ツールの活用:「Zapier」「n8n」や専用のバックアップツールを用いて、自動でバックアップ
- リマインダーを使って半自動化:リマインダーを使用することでバックアップを半自動化(※無料版では手動でのエクスポート)
Notionで定期的な自動バックアップを実現したい方は、上記の方法を活用してみるのがおすすめです。
Notionに搭載されている4つの標準バックアップ機能

Notionに搭載されている4つの標準バックアップ機能は、以下の通りです。
- ワークスペース全体のエクスポート
- ページ単位でCSVやPDFにエクスポート
- ページを消した場合の復元機能
- ページの一部修正内容を履歴から復元する機能
ここでは、それぞれの機能を解説します。
ワークスペース全体のエクスポート
1つ目は、ワークスペース全体をまとめてエクスポートする機能です。
ワークスペース全体のエクスポートは、全てのページ・データベース・添付ファイルを一括で保存できます。
操作手順は以下の通りです。
- 左サイドバーの「設定とメンバー」をクリックする
- 「設定」タブを開く
- ページを下にスクロールし、「すべてのワークスペースコンテンツをエクスポート」をクリックする
- ファイル形式(HTML、Markdown&CSV)を選択し、「エクスポート」を実行する
これにより、Notion上の全データをローカル環境にバックアップとして保存できます。
ページ単位でCSVやPDFにエクスポート
2つ目は、特定のページ単位でデータをエクスポートする機能です。
必要なページだけを保存したい場合や、資料として共有したい場合に活用します。
操作手順は以下の通りです。
- バックアップしたいページを開き、右上の「・・・(その他)」メニューをクリックする
- 「エクスポート」を選択する
- エクスポート形式(Markdown & CSV、HTML、PDF)を選択する
- 「エクスポート」をクリックしてデータをダウンロードする
なお、Notionでエクスポートする方法について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
関連記事: Notionのデータをエクスポートする方法や保存できるファイルの形式、できることを解説
ページを消した場合の復元機能
3つ目は、誤って削除してしまったページを復元する機能です。
ゴミ箱機能を使うことで、削除したページを簡単に元の場所に戻せます。
操作手順は以下の通りです。
- 左サイドバーの下部にある「ゴミ箱」をクリックする
- 削除されたページ一覧が表示されるので、復元したいページを探す
- 復元したいページの横にある「復元」アイコンをクリックする
なお、ゴミ箱にあるデータは削除から30日間保存されているため、期限内であればいつでも復元が可能です。
ページの一部修正内容を履歴から復元する機能
4つ目は、ページごとの編集履歴から過去の状態を復元する機能です。
誤って上書き保存してしまった場合や、以前の内容に戻したい時に役立ちます。
操作手順は以下の通りです。
- 対象のページを開き、右上の「・・・(その他)」をクリックする
- 「ページ履歴」を選択する
- 過去の編集履歴が表示されたら、戻したいバージョンを選択する
- 「バージョンを復元」をクリックする
上記の機能を活用することで、安心してページの編集作業を進めることができるでしょう。
Notionでバックアップデータを取得する方法

手動で任意のタイミングにバックアップデータを取得する方法を改めて整理します。定期的に以下の手順を実施することで、確実にデータを手元に残すことができます。
Notionでバックアップデータを取得する方法は、主に以下の通りです。
- バックアップをしたいページ、またはワークスペースの設定画面を開く
- ページ右上の「・・・」アイコン、または設定メニューから「エクスポート」を選択する
- 出力形式などの条件を確認して、「エクスポート」ボタンをクリックする
これからNotionでバックアップデータを取得する場合は、上記の手順を実施してみるのがおすすめです。
Notionでエクスポートできるデータの種類

Notionからエクスポートできるデータ形式にはいくつか種類があり、目的に応じて使い分ける必要があります。
主なエクスポート形式と特徴は以下の通りです。
| 形式 | 特徴・用途 |
|---|---|
| PDF形式 | ページのレイアウトやデザインをほぼそのままの状態で出力でき、レポート作成や資料作成に役立つ |
| CSV形式 | データベースの内容をカンマ区切り値形式で出力でき、データ分析や集計に役立つ |
| HTML形式 | ウェブページ形式で出力でき、他のウェブサイトに埋め込んだりブログ記事やポートフォリオ作成をしたりできる |
| Markdown形式 ※Notionの有料バージョンのみの機能 | プログラマー向けのシンプルなテキスト形式で出力でき、テキストエディタでの編集で役立つ |
| JSON形式 ※Notionの有料バージョンのみの機能 | データを構造化されたテキスト形式で出力でき、プログラミングデータの読み込みで活用できる |
これからNotionでデータのエクスポートを行う場合は、目的に応じて適切な形式で出力するのがおすすめです。
Notionのデータを安全に保存するための3つの方法

Notionのデータを安全に保存するための方法は、主に以下の3つです。
- 手動でエクスポートしローカルに保管する
- 外部のバックアップツールを活用する
- アカウントのセキュリティ設定を強化しておく
手動でエクスポートしローカルに保管する
データを手動でエクスポートし、ローカル環境に保管することで、安全性を高められます。
例えば、ワークスペース全体や重要なページを「Markdown」「PDF」「CSV」の形式で定期的にエクスポートすると、万が一のクラウド障害時やオフライン環境でもデータを確認できるようになります。
さらに、PCのハードディスクや外付けHDD、Google Driveなどのローカルまたは別クラウドストレージに保存しておくことで、データの二重保護が可能です。
外部のバックアップツールを活用する
外部のバックアップツールを活用することでも、データを安全に保存できます。
Notionには自動保存機能がありますが、それでも不安な場合はNotion専用のバックアップ支援ツールや連携サービスを利用するのがおすすめです。
外部のバックアップツールを使用すれば、Notionとは異なるサーバーにデータが自動的に保管されるため、リスク分散につながります。
アカウントのセキュリティ設定を強化しておく
データのバックアップだけでなく、アカウント自体のセキュリティ設定を強化しておくことも重要です。
不正アクセスによってデータが削除されたり、改ざんされたりしてしまうと、バックアップからの復元も困難になる場合があります。
そのため、強力なパスワードの設定や2段階認証の有効化など、適切なセキュリティ対策を講じ、不正アクセスによるデータ消失を未然に防止しましょう。
NotionでコンテンツをHTMLとしてエクスポートする方法

Notionで作成したページやデータベースは、HTMLファイルとしてエクスポートできます。
手順は以下の通りです。
- エクスポートしたいNotionのページの右上にある「•••」アイコンの「メニュー」から「エクスポート」をクリックする
- ドロップダウンからHTMLを選択する(※ページ内に含まれるページを個別のファイルとしてダウンロードしたい場合は、サブページを含めるをオンに切り替える)
- 「エクスポート」をクリックし、NotionページのHTMLバージョンを含むZIPファイルをダウンロードする
- 子ページを含めてエクスポートした場合、zipファイルを解凍すると、子ページがそれぞれのフォルダーに整理されて表示される
これからNotionで作成したページやデータベースをHTMLファイルとしてエクスポートしたい場合は、上記の手順を実施しましょう。
Notionのバックアップに関するよくある質問
Notionのバックアップに関するよくある質問を整理しました。
詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
誤ってNotionアカウント全体を削除してしまった際の対処法はありますか?
誤ってNotionアカウント全体を削除してしまっても、データは一定期間バックアップされているため、復元できる可能性があります。
Notionのデータベースには、過去30日分のページのスナップショットが保存されています。そのため、万が一アカウントを削除してしまった場合でも、Notionのサポートに問い合わせるなどして復元手順に従えば、データを元に戻せるケースがあります。
参考:アカウントの削除
自動バックアップのスケジュールを設定する方法はありますか?
現時点では、Notionの標準機能としてユーザーが自動バックアップのスケジュールを設定する方法はありません。ただし、NotionはAPIを継続的にアップデートしているため、将来的には機能追加される可能性もあります。
現状でスケジュールバックアップを行いたい場合は、APIを利用した自作プログラムや、Zapierなどの外部の自動化ツールを活用することが必要です。なお、Notion側では1分ごとに自動バックアップが行われているため、基本的には常に最新の状態がクラウド上に保存されています。
Notionのデータのバックアップに関する相談なら「合同会社Metoo」にご相談ください!

Notionは、1分ごとにデータがバックアップされるため、常に最新の情報がクラウド上に保存されています。さらに、データの上書きや削除をした場合でも、指定期日内であれば復元が可能です。
また、コンテンツごとにバックアップを取ることもできるため、重要なプロジェクトや機密情報など、必要に応じてデータ管理を行いましょう。
なお、合同会社Metooでは、本質的な課題の可視化・分析を行なった上で、組織に関わる情報(ヒト・モノ・カネ)が円滑に回る仕組みをNotionで構築するサポートを展開しています。安全なデータ管理体制の構築にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。