
NotionとGitHubの違いとは?特徴や連携方法、連携の3つの効果を解説
NotionとGitHubを併用している方は、このような悩みをもっていませんか。
「開発タスクはGitHubにあるが、要件や議事録はNotionに散在して確認が大変」
「チームの目的に沿って、両ツールをどう使い分けるか知りたい」
この記事では、NotionとGitHubそれぞれの役割を整理したうえで、チームに合った使い分けと連携の方法を紹介します。開発と情報管理を効率化したい方は、ぜひ参考にしてください。
なお、合同会社Metooでは、本質的な課題の可視化・分析を行った上で、組織に関わる情報(ヒト・モノ・カネ)が円滑に回る仕組みをNotionで構築するサポートを展開しています。
自社に最適なNotion活用方法にお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
また、以下の動画は1時間ありますが、Notionの使い方を日本一分かりやすく解説しています。Notionを使いこなせるようになりたい方は、ぜひご覧ください。
Contents
NotionとGitHubの違いとは?

NotionとGitHubの違いを以下の2点でまとめました。
- 目的の違い
- 管理できる情報の違い
各項目の詳細を説明します。
目的の違い
Notionはドキュメント、データベース、タスク、ナレッジを一元化する「オールインワン」ワークスペースとして、用途横断の情報管理や共同編集ができるツールです。プロジェクト管理に限らず社内運用・設計メモ・手順書など多目的に利用でき、開発以外のメンバーも日常業務の中で使い続けられます。
GitHubは、ソフトウェア開発に特化したプロジェクト管理基盤として、Gitを基盤にソースコードの共有、レビュー、履歴管理を行う開発プラットフォームです。Gitとはソースコードにおけるバージョン履歴などを管理するためのシステムです。
カンバン等のビューで開発フローを可視化し、ラベル・担当者・ステータスなどを、システム開発におけるデータやソースコードなどを管理する「リポジトリ」とあわせて管理できます。
そのため、意思決定と背景情報の共有はNotion、コードの変更とレビューはGitHubという分担がおすすめです。
Notionの基本機能に関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連:Notionとは?初心者でも押さえておくべき基本機能を詳しく解説【2025年最新版】
管理できる情報の違い
Notionはタスク、ドキュメント、データベース、ナレッジなど、開発以外の領域も含めた、幅広い情報を一元管理できます。複数のデータベースを結び付ける設計により、さまざまなデータベースにアクセスしやすくなります。
一方、GitHubは開発情報に特化したツールです。リポジトリでコードの履歴を管理し、Issueで課題を登録し、Pull Request(PR)で変更案を提示し、差分表示で確認し、レビューとマージで反映します。
そのため、Notionは意思決定の記録や周辺ドキュメントの整理に強みがあり、GitHubは変更の履歴管理と責任範囲の明確化に強みがあります。
Notionの3つの特徴

Notionの3つの特徴は以下の通りです。
- ブロックベースで柔軟にカスタマイズできる
- ドキュメント管理・ナレッジ共有を行える
- データベース機能で社内Wikiやタスク管理に適している
各項目の詳細を説明します。
ブロックベースで柔軟にカスタマイズできる
Notionはテキストや画像などの情報を「ブロック」として扱い、自由に組み合わせることでページ全体を柔軟にカスタマイズできます。
さらに、同じデータをカンバン・カレンダー・テーブルなど多彩なビューに切り替えて多面的に確認できるのが特徴です。
個人利用からチームでの共同作業まで、用途に合わせたテンプレートを活用して効率的にページを構築でき、必要に応じて細かい調整も可能です。
Notionのレイアウト機能に関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連:Notionのレイアウト機能の使い方とは?応用的な使い方や5つのコツを徹底解説
ドキュメント管理・ナレッジ共有を行える
Notionはリアルタイムで共同編集ができるため、複数メンバーが同時にドキュメントをレビュー・更新でき、最新情報を常に共有できます。
さらに、高度な検索機能やリンク構造により関連情報へ素早くアクセスでき、社内のナレッジ共有を円滑にします。
日本語対応や企業での導入実績も豊富なため、チーム全体で使いやすく、スムーズに展開・定着させやすい点も特徴です。
データベース機能で社内Wikiやタスク管理に適している
Notionのデータベース機能は、プロパティ設定やフィルタ、並び替え、集計などを活用して業務に合わせた柔軟なビュー運用が可能です。
さらに、関係者ごとの権限管理やビュー共有機能により、情報公開範囲を細かく調整できます。ロードマップやバックログなど複数の管理項目も同一基盤で可視化できるため、社内Wikiやタスク管理、プロジェクト進行状況の把握にも最適なツールとして活用できます。
Notionのデータベースに関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連:Notionデータベースとは?機能・基本的な要素、作成方法を徹底解説【2025年最新版】
GitHubの2つの特徴

GitHubの2つの特徴を以下にまとめました。
- ソースコードの共同開発を効率的に行える
- 高いセキュリティやアクセス制限で安全に開発できる
各項目の詳細を説明します。
ソースコードの共同開発を効率的に行える
GitHubはソースコードの共同開発を効率的に進めるためのプラットフォームです。
ローカル環境で作成したコードを他のメンバーと共有し、アドバイスやヒントを含めたレビューを簡単に行えます。
さらに、機能や変更内容ごとに作業スペースを分けて進行できるため、複数人で同時に担当しても全体の整合性を保ちながらスムーズに開発を進められます。
高いセキュリティやアクセス制限で安全に開発できる
GitHubではプライベートリポジトリを活用することで、コードやファイルを非公開で安全に管理できます。
アクセス権限を持つユーザーだけが閲覧可能なため、組織やチーム単位での権限設計を通じて最小限のアクセスを実現できます。
また、情報漏洩対策や管理ルールの整備を徹底することで、セキュリティを確保しながら安心して開発を進めることが可能です。
NotionとGitHubを使い分ける方法

情報の整理と開発の実務は役割を分けるほど運用が安定します。NotionとGitHubの使い分け方を以下にまとめました。
- Notion:文章・ナレッジ・タスク管理におすすめ
- GitHub:ソフトウェア開発プロジェクト管理におすすめ
どちらのツールを使用するか迷っている方は、ぜひご参考ください。
Notion|文章・ナレッジ・タスク管理におすすめ
Notionは要件定義や仕様、議事録、設計ノートなど、コード以外の情報を一元管理するのに最適なツールです。
スプリント計画やロードマップなどの進行状況を多彩なビューに切り替えて関係者と共有でき、多職種が集まるプロジェクトの情報ハブとして機能します。
意思決定や重要なやり取りをログとして残せるため、チーム全体の透明性やナレッジ共有を高めながら、業務効率を向上させられます。
GitHub|ソフトウェア開発プロジェクト管理におすすめ
GitHubはコード情報の共有・集約に特化しており、Notionとは異なる強みを持つプラットフォームです。
IssueやPull Requestを中心に、開発の実務フローを一体的に運用できるため、進行管理とコードレビューを同時に行えます。
開発者が慣れたインターフェースで操作できるため学習コストが低く、チームへの導入や既存ワークフローへの統合もスムーズに行える点がメリットです。
NotionとGitHubの連携で開発を効率化できる

NotionとGitHubを連携することで、Pull RequestやIssueをNotionの同期データベースとして取り込み、開発情報を一元管理できるようになります。
コードプレビューやバックリンク機能により、変更の背景や文脈へ即時アクセスできるため、レビューや意思決定のスピードが向上します。
さらに、PRの状態に応じてNotion側のタスクステータスを自動更新できるため、開発プロセス全体の可視化と効率化を同時に実現し、チーム全体の生産性を高めることが可能です。
NotionとGitHubの連携で期待できる3つの効果

NotionとGitHubを連携することで、以下の効果が期待できます。
- 開発に関する情報を一元管理できる
- タスク進捗をリアルタイムで管理できる
- 開発に関するドキュメント作成を効率化できる
NotionとGitHubの連携を検討している方は、それぞれ理解しておきましょう。
開発に関する情報を一元管理できる
PRやIssueのタイトル、担当者、状態、時刻などの情報をNotionに同期することで、開発関連データを一元管理できます。
Notion上でフィルタやビューを統一できるため、関係者全員が同じ基準で情報を閲覧可能です。
ただし、ラベルは同期対象外となるため、設計段階で代替プロパティを設定するなど、適切な構造化を行うことでより正確な管理と運用が可能になります。
タスク進捗をリアルタイムで管理できる
GitHubのプルリクエストをNotionに連携することで、Notion上のタスクステータスを自動更新できます。
GitHubで進捗があった場合に対応するNotionステータスへマッピングされるため、最新の状態をリアルタイムで反映可能です。
さらに、アクティビティコメント表示を有効にすることで、関連履歴をNotion上で追跡しやすくなり、進捗管理やレビュー体制をより効率化できます。
開発に関するドキュメント作成を効率化できる
NotionとGitHubを連携することで、開発に関する情報をまとめたドキュメント作成が容易になります。
要件や決定事項をNotionに整理し、PRやIssueへの相互参照を可能にすることで、情報の整合性や検索性を向上できます。
非エンジニアもNotion上で状況を把握できるため、コミュニケーションコストの削減や意思決定スピードの向上にもつながります。
NotionとGitHubの連携方法

NotionとGitHubを連携する方法を以下にまとめました。
- 同期データベースを活用した方法
- GitHubプルリクエストプロパティを活用する方法
各方法を詳しく説明します。
同期データベースを活用した方法
NotionとGitHubを同期データベースとして連携すると、PRやIssueをNotion上で一覧表示でき、開発情報を一元管理できます。
連携方法は、GitHubのPRやIssueリンクをコピーしてNotionに貼り付け、データベースとして取り込むことで連携が完了します。
ただし、ワークスペースを接続するにはNotionのワークスペースオーナーとGitHubの組織管理者(org admin)の両方の権限が必要です。
認証連携を適切に行えば、常に最新の状態で管理可能になります。
GitHubプルリクエストプロパティを活用する方法
NotionのタスクにGitHubのプルリクエストを紐づけると、プルリクエストのステータス変更に応じてNotionのタスクステータスが自動更新されます。
連携方法は以下のとおりです。
- NotionデータベースにGitHubプルリクエストプロパティとユニークIDプロパティを追加する
- PRのURLを貼るかPR本文にマジックワードとユニークIDを記載して関連付ける
なお、マジックワードを活用することで、NotionタスクとGitHubプルリクエストの関係を安定的に確立でき、進捗管理がさらに効率化します。
NotionとGitHubの活用法にお悩みなら「合同会社Metoo」にご相談ください

Notionは要件定義や議事録、タスクなど非コード情報の整理に適し、GitHubはコード管理やレビューを効率化します。
両者を同期データベースやPRプロパティで連携することで、変更の文脈や進捗を即時に把握し、タスクを自動更新できます。
情報を一元的に管理し、ドキュメントの整合性を高めながら、開発速度とチーム全体の生産性を向上させることが可能です。
なお、合同会社Metooでは、本質的な課題の可視化・分析を行った上で、組織に関わる情報(ヒト・モノ・カネ)が円滑に回る仕組みをNotionで構築するサポートを展開しています。
GitHubとの使い分けや連携を含めたNotionの活用方法にお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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