
NotionとAsanaの違いとは?選び方や連携する4つの方法を徹底解説
プロジェクト管理・タスク管理ツールに関して、以下のお悩みはありませんか?
「NotionとAsanaの違いを詳しく知りたい」
「どちらのツールを導入すればいいか迷っている」
プロジェクト管理・タスク管理ツールは、特徴を知った上で、自身のニーズを満たせるものを選択しなければなりません。
本記事では、NotionとAsanaの違いや料金プラン、連携方法などを解説します。NotionとAsanaどちらかを選択する際のポイントも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、合同会社Metooでは、本質的な課題の可視化・分析を行った上で、組織に関わる情報(ヒト・モノ・カネ)が円滑に回る仕組みをNotionで構築するサポートを展開しています。
自社に最適なタスク管理方法にお悩みの方は、ぜひお気軽に合同会社Metooへご相談ください。

NotionとAsanaの主な違い 【比較一覧表付き】
NotionとAsanaは、プロジェクト管理やタスク整理に役立つツールですが、それぞれ特徴が異なります。両者の主な違いは、下表のとおりです。
項目 | Notion | Asana |
用途 | ドキュメント作成、情報共有、タスク管理など多目的に活用可能 | タスク管理、プロジェクト進捗管理、チーム内の役割分担に特化 |
カスタマイズ性 | 非常に高く、ページやデータベースを自由に設計できる | 限定的だが直感的に操作でき、テンプレートやカスタム項目で調整可能 |
インターフェース | 柔軟性が高く見た目も美しいが、多機能ゆえにやや複雑な面もある | シンプルで分かりやすく、初心者でもすぐに使いこなせる |
タスク管理機能 | データベースをカスタマイズしてタスク管理が可能、カンバン表示なども利用できる | タスクの割り当て、期限設定、進捗追跡、ガントチャートなど専門機能が豊富 |
ドキュメント機能 | 高機能なドキュメント作成・編集、Wiki、データベースの一元管理が可能 | タスクに関連する説明やファイル添付、コメントなど補助的なドキュメント機能が中心 |
チームコラボレーション | ドキュメントの共同編集やコメント機能、情報共有のしやすさが強み | タスクの割り当て状況や進捗の可視化、リアルタイム通知など、タスク遂行に特化した連携が強力 |
Notionは多機能性とカスタマイズ性を活かして幅広い情報管理に対応できる一方、Asanaはタスクとプロジェクトの進捗管理に特化したツールです。
参考:Notion公式サイト
参考:Asana公式サイト
用途
Notionの用途例は以下のとおりです。
- ドキュメント作成
- 社内Wikiのような情報ストック
- データベース機能を用いた情報整理
Notionはタスク管理も可能ですが、議事録やプロジェクト資料、顧客リストなど、多様な情報を一箇所に集約し、知識のハブとして機能するのが強みです。
また、個人のメモからチームのナレッジ共有まで、幅広く活用できます。
一方、Asanaの用途例は以下のとおりです。
- タスクの計画
- 進捗の見える化
- 担当者の割り当て
- 期限設定
Asanaはチームでのタスク管理とプロジェクトの進行管理に特化した、ワークマネジメントツールです。
複数の部門が関わるプロジェクトや複雑なワークフローの効率化、目標管理などの面で力を発揮します。
カスタマイズ性
Notionの強みはページレイアウトやデータベース構造、表示方法などをユーザーが柔軟にカスタマイズできる点です。
テキストの装飾からページの構成まで、細部にわたり使いやすい形に作り変えられます。テンプレートを元に独自のワークスペースを構築するのも容易です。
一方、Asanaのカスタマイズは、主にプロジェクトやタスク管理に必要な範囲に限定されています。
「カスタムフィールド」機能を使えば、プロジェクトやタスクに独自の項目を追加できますが、Notionほど自由なレイアウト変更はできません。
インターフェース
Notionのインターフェースは、情報を自由に配置できる「エディター」部分と、ページ間の移動を助ける「サイドバー」で構成されています。
自由度が高く見た目も洗練されていますが、多機能であるがゆえに、複雑に感じるケースもあるでしょう。
一方、Asanaのインターフェースは、タスク管理とプロジェクト進行に最適化されており、シンプルで直感的な操作が可能です。
「マイタスク」「プロジェクト」「受信トレイ」などが分かりやすく配置され、誰が何を担当し、いつまでに完了すべきかが一目でわかります。
タスク管理機能
Notionでは「データベース」機能を活用して、ユーザーが自由にタスク管理の仕組みを構築できます。
「マイタスク」を設定すると自分に割り当てられたタスクを一覧表示できますが、基本的にはユーザーが主体となって管理方法をデザインするイメージです。
一方、Asanaはタスク管理に特化した機能が標準で備わっています。
タスクの作成や担当者の割り当てなど、基本的な機能はもちろん、タスク間の依存関係設定やガントチャート表示も可能です。
「マイタスク」画面では、自分に割り当てられたタスクが期日やプロジェクトごとに整理され、今日やるべきこと、今週やるべきことなどが明確に把握できます。
ドキュメント機能
Notionは高機能なドキュメント作成・編集ツールです。以下の要素を自由に組み合わせて、リッチなドキュメントを作成できます。
- テキスト
- 画像
- 動画
- 表
- チェックリスト
- データベース
Notionは、ページを階層化して情報を整理するため、社内規定やプロジェクト資料を一元管理するのに適しています。
一方、Asanaのドキュメント機能は、主にタスクやプロジェクトに付随する情報を補足する役割を担います。
タスクの詳細説明欄にテキストを記述したり、関連ファイルを添付したりする使い方が中心です。
チームコラボレーション
Notionは、情報共有やドキュメントの共同編集を中心としたコラボレーションに適しています。
ワークスペースにメンバーを招待すると、データベースを共有可能です。コメント機能やメンション機能を使えば、コミュニケーションもスムーズに行えます。
一方、Asanaは、タスクを中心としたプロジェクト進行のコラボレーションに特化しています。
タスクの担当者を明確にし、進捗状況をチーム全体で共有することで、誰が何に取り組んでいるのか、プロジェクトが計画通りに進んでいるのかを可視化できます。
また、コメント機能でタスクに関する議論を行ったり、進捗報告をしたりすると、プロジェクト遂行に必要なコミュニケーションを効率的に行えるでしょう。
NotionとAsanaの料金プランの違い【比較一覧表付き】
NotionとAsanaの料金プランの違いは、下表のとおりです。
サービス | プラン名 | 月額料金 |
Notion | フリー | 無料 |
プラス | 2,000円(月払い)/1,650円(年間払い) | |
ビジネス | 3,800円(月払い)/3,150円(年間払い) | |
エンタープライズ | 要問い合わせ | |
Asana | Personal | 無料 |
Starter | 1,475円(月払い)/1,200円(年間払い) | |
Advanced | 3,300円(月払い)/2,700円(年間払い) | |
Enterprise | 要問い合わせ |
Notionの無料プランは個人利用には十分ですが、チームで本格的に使用するなら有料プランが推奨されます。
Asanaも無料プランで基本的なタスク管理は可能ですが、ガントチャートのような高度な機能は有料プランでのみ提供されています。
両者とも無料プランで試用し、必要に応じてアップグレードを検討するのがおすすめです。
参考:Asana の料金
Notionの料金プランをより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:Notionの料金(無料・有料)プランを解説!機能の違いをご紹介 【2025年最新版】
NotionとAsanaはどちらを選べばいい?
NotionとAsanaのいずれかを選択する際のポイントを解説します。
- Notionを選ぶ理由
- Asanaを選ぶ理由
それぞれの特徴を理解した上で、どちらのツールが自社のニーズに合っているか見極めるのが大切です。
Notionを選ぶ理由
以下のタスクを一元管理したい場合は、Notionを選択しましょう。
- タスク管理
- ドキュメント作成
- 情報共有(Wiki機能)
- データベース構築
Notionは情報が分散せず、プロジェクトに関連する情報を一元管理できるため、情報の検索性や再利用性が向上します。
また、ページレイアウトやデータベースの項目を自由に設計できるため、自社の業務フローや管理したい情報に合わせて、最適な作業環境を構築可能です。
タスク管理だけでなく、議事録やナレッジベース、社内ポータルサイトなど、幅広い用途に活用できるのもNotionの強みです。
Asanaを選ぶ理由
チームでのタスク管理とプロジェクトの進捗管理を徹底的に行いたい場合は、Asanaがおすすめです。
Asanaには、以下のプロジェクト管理に必要な機能が備わっています。
- タスクの割り当て
- 期限設定
- 進捗状況の追跡
複数のメンバーが関わる複雑なプロジェクトや、多くのタスクを効率的に処理する必要がある場合にAsanaは真価を発揮します。
また、カンバンボードやタイムライン(ガントチャート)など、多様な表示形式でプロジェクトの状況を把握できる点も特徴です。
外部ツールとの連携も充実しており、既存の業務プロセスをスムーズに自動化・効率化できる点もAsanaのメリットです。
【必見】NotionとAsanaは連携して使用できる
公式に提供されている連携機能を使えば、Asanaで管理しているタスクやプロジェクトの情報をNotionのページに同期・表示可能です。
Notionの「同期データベース機能」を利用すると、Asanaのタスク情報をNotionのデータベースとしてリアルタイムに表示・同期できます。
例えば、Notionで作成したプロジェクトの概要ページに、関連するAsanaのタスクリストを埋め込めば、情報が一元化され、状況把握が容易になります。
NotionとAsanaを連携させれば、チーム全体の情報共有が円滑になり、業務効率の向上に期待できるでしょう。
NotionとAsanaを連携する4つの方法
NotionとAsanaを連携する4つの方法は、以下のとおりです。
- リンクプレビューによる連携
- 同期データベース機能による連携
- インポート機能による連携
- ノーコードツールを使った自動連携
それぞれの方法を理解した上で、自社の運用スタイルや目的に合わせて最適なものを選択しましょう。
リンクプレビューによる連携
リンクプレビュー連携は、NotionのページにAsanaのタスクやプロジェクトのURLを貼り付けると、リンク先の概要が自動的に表示される機能です。
連携方法は簡単で、NotionのページにAsanaのURLをペーストするだけです。
初めて連携する際は、Asanaアカウントへの接続許可を求められるので、認証を行ってください。
リンクプレビューを連携すれば、Notionでドキュメントを編集中に関連するAsanaのタスク状況を素早く確認でき、情報を行き来する手間を省けます。
同期データベース機能による連携
同期データベース機能を利用すると、Asanaのプロジェクト情報をNotionのデータベースとしてリアルタイムに同期できます。
連携手順は次のとおりです。
- Asanaで同期したいプロジェクトのリンクをコピーする
- Notionのページにリンクを貼り付ける
- Asanaのタスクが持つ情報がNotionデータベースの列として自動的に展開される
同期データベース機能による連携を行えば、AsanaのタスクをNotion内で一覧表示し、フィルターや並べ替え機能を活用しながら、情報を整理・分析できます。
Asanaの最新情報をNotionで確認・活用したい場合には、同期データベース機能による連携がおすすめです。
インポート機能による連携
AsanaからNotionへ完全に移行する場合や、過去のプロジェクト情報をNotionにアーカイブしておきたい場合は、インポート機能による連携がおすすめです。
連携手順は次のとおりです。
- Notionの「設定」メニュー内の「インポート」からAsanaを選択する
- Asanaにログイン後、インポートしたいワークスペースやプロジェクトを選択する
- Notion側のインポート先を指定する
- 「完了したプロジェクトを除外する」 か「すべてのプロジェクトを選択する 」を選択し「次へ」をクリックする
- NotionのステータスプロパティをAsanaの「セクション」または「完了」のどちらのプロパティにマッピングするかを選択する
- インポートを実行する
ただし、インポート機能による連携で取り込まれたデータは、元のAsanaデータとは同期されない点には注意が必要です。
ノーコードツールを使った自動連携
ZapierやMake(旧Integromat)などのノーコードツールを利用すると、プログラミングの知識なしにNotionとAsana間で、より高度な自動連携を実現できます。
ノーコードツールは、「トリガー(ある出来事が起こったら)」と「アクション(特定の処理を実行する)」を組み合わせて、カスタマイズされた連携フローを作成します。
ノーコードツールを使った自動連携は、Notion公式の連携機能だけでは満たせない、特定のニーズに合わせた柔軟な連携を求める場合におすすめです。
NotionとAsanaの使い分けでお悩みなら「合同会社Metoo」にご相談ください!
Notionは情報の一元管理と柔軟なカスタマイズ性、Asanaはタスク管理とプロジェクト進捗の可視化に長けています。
どちらか一方を選ぶだけでなく、両者を連携させて、それぞれの強みを活かすことも可能です。
なお、合同会社Metooでは、本質的な課題の可視化・分析を行った上で、組織に関わる情報(ヒト・モノ・カネ)が円滑に回る仕組みをNotionで構築するサポートを展開しています。
自社に最適なタスク管理方法にお悩みの方は、ぜひお気軽に合同会社Metooへご相談ください。