
NotionとOneNoteの違いは?両サービスに共通する機能や特徴、移行方法を解説
Notionを活用している方で、以下のようなお悩みはありませんか?
「NotionとOneNote、結局どちらを使えばいいの?」
「今使っているOneNoteからNotionに乗り換えたいけど、どうすればいいんだろう?」
NotionとOneNoteは、どちらも優れたツールですが、得意なことや思想が異なります。
この記事では、NotionとOneNoteの根本的な違いから、共通する機能、それぞれの得意な使い方、そして具体的な移行手順までを解説します。
なお、合同会社Metooでは、本質的な課題の可視化・分析を行なった上で、組織に関わる情報(ヒトモノカネ)が円滑に回る仕組みをNotionで構築するサポートを展開しています。
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また、以下の動画は1時間ありますが、Notionの使い方を日本一分かりやすく解説しています。Notionを使いこなせるようになりたい方は、ぜひご覧ください。

Contents
NotionとOneNoteの違いは?
NotionとOneNoteは、どちらも人気のノートアプリですが、その設計思想と得意な領域は大きく異なります。
どちらが自分に合っているかを知るために、まずはその違いを比較表で見てみましょう。
比較項目 | Notion | OneNote |
主な用途 | 情報整理、タスク管理、データベース構築 | メモ作成、手書きノート、ドキュメント作成 |
カスタマイズ性 | 高い(レイアウト、プロパティなど) | 限定的 |
手書き対応 | 不可(画像挿入は可) | 対応 |
Microsoft製品連携 | API連携で一部可能 | Outlook, Teamsなどとスムーズに連携 |
Notionは「万能な情報管理ツール」で、メモだけでなくタスク管理やプロジェクト管理までこなせます。しかし、多機能ゆえに慣れが必要なのがデメリットです。
一方、OneNoteは「デジタルの自由帳」に近く、手書きもできる手軽さが魅力ですが、カスタマイズ性はNotionに劣ります。
参照:Notion
参照:OneNote
NotionとOneNoteに共通する機能
NotionとOneNoteは、情報管理ツールとして共通する基本的な機能も備えています。
どちらのツールもドキュメント内に画像や音声、動画ファイルの埋め込みが可能です。
また、作成したデータはクラウド上で同期されるため、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、複数のデバイスからいつでも同じ情報にアクセスし、編集できます。
ページのレイアウトも比較的自由に調整できるため、自分が見やすいように情報を整理する柔軟性ももっています。
Notionの4つの特徴
Notionが多くのユーザーに支持される理由は多機能性と柔軟性にあります。
ここでは、Notionを特徴づける4つのポイントを解説します。
- ドキュメントを作成・編集できる
- リアルタイムで共同編集できる
- 他のツールからデータをインポートできる
- カスタマイズ性が高く機能やレイアウトを柔軟に変更できる
上記の特徴を把握し、Notionへの理解を深めましょう。
ドキュメントを作成・編集できる
Notionの基本は、高機能なドキュメント作成・編集ツールです。
テキストや画像などを「ブロック」単位で自由に組み合わせることで、柔軟なレイアウトのページを作成できます。
単なるメモ帳として利用できるだけではなく、タスク管理、議事録の作成、さらには社内のナレッジ共有まで、あらゆる文書作成に対応可能です。
豊富なテンプレートが用意されているため、目的に合ったページを素早く立ち上げられるのも魅力の一つです。
リアルタイムで共同編集できる
Notionは、チームでの共同作業をサポートします。
複数人が同時に一つのページを編集でき、変更内容はリアルタイムで全員に反映されます。
また、ページ内の特定の部分に対してコメントを残したり、「@」を使って特定のメンバーに通知できることも特徴です。
これにより、ドキュメント上で直接コミュニケーションが取れ、迅速な意思決定が可能になります。
なお、編集履歴も自動で保存されるため、いつでも過去の状況に戻せる安心感もあります。
他のツールからデータをインポートできる
Notionは、他のサービスからの乗り換えがとてもスムーズです。
EvernoteやGoogle Docs、WordやTrelloなど、多くの人が利用しているさまざまなツールから、簡単にインポートできます。
インポート機能を使えば、これまで蓄積してきたメモやドキュメント、タスクリストなどの情報をNotionに取り込めます。
これにより、ツール移行の手間を大幅に削減し、過去の情報を失うことなく、新しい環境での作業をすぐにスタート可能です。
カスタマイズ性が高く機能やレイアウトを柔軟に変更できる
Notionの大きな魅力は、圧倒的なカスタマイズ性の高さです。
ページ内のブロックはドラッグ&ドロップで自由自在に配置でき、カラム分けも簡単に行えます。
慣れていない人でも簡単にレイアウトが可能です。
さらに、強力な「データベース」機能を使えば、単なるテキストページだけでなく、タスク管理ボードやカレンダーなど、目的に応じたさまざまなビューを作成できます。
まさに自分だけの理想のワークスペースを構築できる自由度がNotionの強みです。
OneNoteの4つの特徴
OneNoteはMicrosoftが提供するデジタルノートアプリで、手軽さとOffice製品との連携のしやすさが特徴です。
ここでは、OneNoteの主な4つの特徴を解説します。
- 情報管理の手間・工数を削減できる
- 手書きの文字やイラストを挿入できる
- 作業中にデータが自動保存される
- チーム・組織間での共有や共同編集もできる
上記の特徴を理解し、Notionとの違いを把握しましょう。
情報管理の手間・工数を削減できる
OneNoteは、情報を整理しやすい階層構造を持っています。
「ノートブック」「セクション」「ページ」の3つの階層で情報を分類できるため、紙のノートと同じような感覚で直感的に情報を管理できます。
複数のノートブックを使い分けることで、仕事とプライベートの情報を完全に分けることも可能です。
また、検索機能も備わっているため、必要な情報を瞬時に探し出せます。
情報が散逸することなく、探す手間と時間を削減できるのが魅力です。
手書きの文字やイラストを挿入できる
OneNoteの大きな特徴は、入力文字だけではなく、手書き入力に対応しています。
スタイラスペンを使えば、まるで紙のノートに書くように、自由に文字や図を書き込めます。スタイラスペンとは、タッチパネル式のデバイスを操作するためのペン型の入力装置です。
そのため、会議中に素早くメモを取ったり、アイデアをスケッチしたり、図解で複雑な事柄を説明したりなど、思考を止めずに直感的なノート作成ができます。
さらに、手書きの文字もOCR機能によってテキストとして認識されるため、後から検索対象になる点も便利です。
作業中にデータが自動保存される
OneNoteでは、作業内容が常に自動で保存され、ユーザーが手動で保存ボタンを押す必要は一切ありません。
そのため、「保存し忘れて作業内容が消えてしまった」「ネットの不具合で保存できなかった」などの悲劇を防げます。
編集中にアプリケーションが予期せず終了した場合でも、直前の作業内容までがクラウド上に記録されているため、安心して作業に集中できます。
他のデバイスで開いた際も、常に最新の状態が保たれているのがメリットです。
チーム・組織間での共有や共同編集もできる
OneNoteも、Notionと同様にチームでの共同作業に対応しています。
作成したノートブックを他のユーザーと共有し、複数人で同時に編集することが可能です。
特に、Microsoft TeamsやOutlookなど、他のMicrosoft 365製品との連携がスムーズなのが強みです。
例えば、Teamsの会議中にOneNoteで議事録を取り、そのままチーム内で共有するなどの使い方が簡単にできます。
閲覧・編集権限も細かく設定できるため、組織内での情報共有ツールとしても活用できます。
NotionとOneNoteはどちらがおすすめ?
NotionとOneNoteのどちらを選ぶべきかは、自分の目的や使い方によって決まります。
- Notion:メモの作成・管理以外にタスク管理や情報を整理したい場合
- OneNote:メモ・ドキュメントの作成のみ行いたい場合
選び方のポイントを理解して、自分に合ったツールを使用しましょう。
Notion:メモの作成・管理以外にタスク管理や情報を整理したい場合
単なるメモ管理だけでなく、タスク管理、プロジェクト管理、社内Wikiの構築など、複数の機能を一つのツールで完結させたいと考えているなら、Notionがおすすめです。
Notionのデータベース機能を使えば、散らばりがちな情報を関連付けて一元管理できます。
例えば、会議の議事録ページから関連するタスクを直接作成し、そのタスクをカレンダービューで確認するなどの連携が可能です。
チームでの情報共有や業務全体の効率化を目指す場合に、Notionは真価を発揮します。
OneNote:メモ・ドキュメントの作成のみ行いたい場合
会議のメモを取ったり、アイデアを書き留めたり、ドキュメントを作成することが目的なら、OneNoteの手軽さが魅力的です。
OneNoteは、デジタルながらも紙のノートに近い自由な感覚で使えます。
特にペン入力に対応しているため、手書きで素早くメモを取りたい、図やイラストを描きながら考えをまとめたいなどのニーズに応えます。
WordやExcelなど、普段からMicrosoft製品を使っている人の場合は、操作に迷うことなく直感的に使い始められるのも魅力です。
【注意】OneNote for Windows10は2025年10月にサポート終了
現在OneNoteを利用している方は、注意が必要です。
OneNoteには以下の種類があります。
- OneNote
- OneNote for Windows 10
- OneNote for Mac
- Web用OneNote
- OneNote for iPhone
- OneNote for Android
上記のうち、「OneNote for Windows 10」は、Microsoftの公式発表により、2025年10月にサポートが終了してしまいます。
しかし、サポート終了後もすぐに使えなくなるわけではありません。セキュリティ更新や新機能の追加は行われなくなります。
そのため、今後も安心してOneNoteを使い続けるためには、新しい統合版である「OneNote」アプリへの移行がおすすめです。
OneNoteからNotionに移行する方法【2STEP】
これまで、NotionとOneNoteの違いについて解説してきましたが、Notionのインポート機能を使えばOneNoteからNotionへデータ移行できます。
- Notionで、サイドバーの設定 → インポート → CSVの順に開く(または「 /csv」と入力)
- インポートする.csvファイルを端末からアップロードする
- CSV列をNotionのプロパティと一致させて設定する
なお、既存のデータベースにCSVをインポートする場合は、CSVの1行目の列見出しと、アップロード先のデータベースのプロパティ名と完全に一致しているか確認する必要があります。
参照:データのインポート – Notion (ノーション) ヘルプセンター
Notionの無料プランと有料プランの違いは?
Notionは無料でも十分に高機能ですが、チームでの利用やより高度な使い方を想定した有料プランも用意されています。
ここでは、無料プランと有料プランの主な違いを解説します。
- 無料プランで利用できる機能
- 有料プランで利用できる機能
自分に合ったプランを選ぶための参考にしてください。
無料プランで利用できる機能
Notionの無料プランは、個人で利用する分にはほとんど制限なく使えます。
作成できるページやブロックの数に上限はありません。
データベース機能やWeb公開機能など、Notionの主要な機能はすべて無料で利用可能です。
ファイルアップロードに関しても、一つあたり5MBまでの制限はありますが、一般的な文書や画像であれば基本的に問題ありません。
ただし、チームで利用する場合、無料プランではブロック数に上限が設定されるため、本格的な共同作業には有料プランへの移行が必要になります。
参照:Notion (ノーション)の料金プラン:フリー、プラス、ビジネス
有料プランで利用できる機能
有料プランにアップグレードすると、チームでの利用やヘビーユーザー向けの機能制限が解除されます。
有料プランは容量が無制限になるため、高画質な画像や動画、サイズの大きなPDFファイルなどを扱う場合に役立ちます。
また、ページの変更履歴をより長期間保存できるようになったり、招待できるゲストの数が増えたりと、共同作業を円滑にする機能が強化されるのも魅力です。
ビジネスプラン以上では、NotionAIを無制限に利用できるほか、より高度なアクセス権限管理やセキュリティ機能も利用できます。
より詳しい料金プランの違いは、以下の記事でも解説しています。
関連記事:Notionの料金(無料・有料)プランを解説!機能の違いをご紹介【2025年最新版】
OneNoteからNotionへの移行は「合同会社Metoo」にご相談ください
Notionはメモやドキュメントの作成、管理だけでなく、タスク管理や情報管理など幅広い用途での利用が可能です。
OneNoteはシンプルなデザインと使いやすい操作性、メモやメディアの挿入など、初心者でも使いやすいツールで、手書きでの入力も可能です。
また、OneNoteからNotionへの移行は、CSVファイルのアップロードで行えます。
しかし、ツールの移行は単なるデータ移動だけでなく、チーム全体の業務フローを見直す絶好の機会です。
合同会社Metooでは、本質的な課題の可視化・分析をおこなった上で、組織に関わる情報(ヒトモノカネ)が円滑に回る仕組みをNotionで構築するサポートを展開しています。
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