
Notionに潜むセキュリティリスク(危険性)とは?安全に使うための対策3選を解説
Notionの導入を検討している方で、以下のようなお悩みはありませんか?
「Notionのセキュリティは本当に安全?」
「Notionで可能なセキュリティ対策は?」
Notionは、情報管理やタスク管理に便利なツールですが、セキュリティ面が不安で導入をためらっている方もいるかもしれません。
本記事では、Notionのセキュリティの危険性や安心・安全にNotionを使うための対策などを詳しく解説しています。
セキュリティ対策の知識を深め、安心してNotionを導入したい方はぜひ最後までご覧ください。
なお、合同会社Metooでは、本質的な課題の可視化・分析を行なった上で、組織に関わる情報(ヒトモノカネ)が円滑に回る仕組みをNotionで構築するサポートを展開しています。
もしNotionのセキュリティ対策でご相談があれば、以下より気軽にお問い合わせください。
Notionに潜む危険性やセキュリティリスク

ここでは、Notionで起こりうる4つのセキュリティリスクに関して解説します。
- 不正アクセスでの情報漏洩の危険性
- 情報改ざんの危険性
- 関係のないメンバーへの情報流出の危険性
- ページ情報紛失の危険性
それぞれのセキュリティリスクに関して、詳しく見ていきましょう。
不正アクセスでの情報漏洩の危険性
Notionはクラウド型のサービスであり、情報を入力するときはインターネット経由での通信が行われるため、不正アクセスのリスクがともないます。
例えば、パスワードの使い回しやフィッシング詐欺、脆弱性を突いたサイバー攻撃などを受けると、Notionアカウントが不正アクセスされるかもしれません。
もしNotionアカウントが不正アクセスされた場合、個人情報や顧客情報などの重要な情報が流出する危険性があります。
そのため、不正アクセスを防ぐためには、パスワードの使い回しを避け、複雑なパスワードの設定が重要です。
また、Notionで提供されている二段階認証を有効にすると、セキュリティを強化ができます。
情報改ざんの危険性
Notionの編集機能では、複数人でページを共有し、共同編集ができます。
しかし、編集権限を関係者全員に与えてしまうと、意図に関わらず情報が変更されたり、悪意で改ざんされるリスクが高まります。
また、システムがハッキングされてデータが改ざんされたり、消されたりするリスクもあり、重要な情報が書き換えられる可能性もゼロではありません。
さらに、誰でもアクセスできる公開設定にしている場合、悪意のあるユーザーが情報を改ざんする恐れがあります。
情報改ざんのリスクを軽減するためには、アクセス権限を適切に設定し、必要最低限の権限のみを与えるようにしましょう。
また、定期的にデータのバックアップを取っておくと、万が一情報が改ざんされた場合でも、元の状態への復元ができます。
関係のないメンバーへの情報流出の危険性

Notionでは、チーム全体に情報を公開する機能があります。
しかし、情報公開機能を利用する場合、関係のないメンバーも機密情報を閲覧できてしまうため、情報が流出する可能性があります。
例えば、チーム全体に公開したページに機密情報が含まれていた場合、その情報が関係のないメンバーに閲覧され、外部に漏洩されるかもしれません。
また、間違って共有リンクを関係のないメンバーに送ってしまった場合や、チームメンバーが意図せずに機密情報を他のメンバーに伝えてしまう場合も、情報流出のリスクがあります。
情報流出を防ぐためには、共有設定を適切に行い、必要最低限のメンバーにのみ情報を公開するようにしましょう。
また、共有リンクを作成する際は、有効期限を設定すると、アクセス範囲を限定できます。
ページ情報紛失の危険性
Notionで作成したページや情報は、誤操作やシステムエラーなどで紛失する危険性があります。
また、外部ツールと連携している場合、ツール側でデータが紛失したり、Notionのサーバーがダウンしてデータにアクセスできなくなる可能性も考えられます。
さらに、定期的なバックアップを行わない場合、データ消失時に復元できないリスクが高まるため注意が必要です。
Notionは自動バックアップ機能を備えていますが、万が一の事態に備えて、自身でも定期的にバックアップを取っておきましょう。
Notionが実施する5つのセキュリティ対策

ここでは、Notionが提供する以下5つのセキュリティ対策を解説します。
- アクセスの管理・監視
- 自動バックアップ
- シングルサインオン (SSO)
- 保存・転送データの暗号化
- 脆弱性スキャン
それぞれのセキュリティ対策を詳しく見ていきましょう。
アクセスの管理・監視
Notionは、すべてのシステムログをもとに、アクセスを管理・監視しています。
具体的には、誰がいつ、どのページにアクセスしたかを記録し、時間外にデータが開かれたり、不審なアクセスがあった場合にアラートを出し、ログとして記録します。
ログが記録されると、外部からの不正アクセスがあった場合すぐに検知されるので、素早い対応が可能です。
また、アクセスログの分析から、セキュリティ問題の早期発見にもつなげられるので、万が一ログが記録されたら、セキュリティ対策を見直しましょう。
自動バックアップ
Notionは、AWS(Amazon Web Services)の複数のデータベースを利用してデータを保管しており、強固なバックアップ機能を備えています。
AWSは99.9%の耐久性を持つインフラを提供しているため、セキュリティ面でも高い信頼性が期待できます。
また、Notionでは、最低でも1日1回、定期的にデータの自動バックアップが行われているため、万が一のデータ紛失にも対応可能です。
バックアップ中もデータは暗号化・監視されており、万が一データが消失した場合でもすぐに復旧できるのも、自動バックアップの強みです。
シングルサインオン(SSO)
Notionでは、ビジネスプランとエンタープライズプランを契約すると、シングルサインオン(SSO)機能を活用できます。
Notionのシングルサインオンサービスは、SAML(Security Assertion Markup Language)2.0をもとにして構築されています。
ちなみに、SAMLとは、シングルサインオンで使用する認証情報の規格です。
SSOで一度本人認証を行うと、他のサービスにログインする際に再度ログインする必要がなくなるので、利便性向上が期待できるでしょう。
また、パスワード管理の手間が省けるため、セキュリティリスクの軽減にもつなげられます。
そのため、利便性とセキュリティ向上を狙いたい場合は、シングルサインオンの活用がおすすめです。
保存・転送データの暗号化
Notionに保存されているデータは、強度の高いセキュリティ(AES256)の中で暗号化されています。
AES (Advanced Encryption Standard) は、米国政府が採用している暗号化方式で、高い安全性が強みです。
また、AESは128、192、256と3つのバージョンから活用でき、数字が大きいほど暗号化の強度が高くなります。
Notionでは最も強度の高いAES256を活用しており、高いセキュリティレベルの中でデータ保存がなされるので、安心してデータを預けられるでしょう。
さらに、転送中のセキュリティレベルも高いのが魅力です。
Notionでは、安全に通信を行うためのプロトコルである「TLS 1.2」または「TLS 1.3」で転送データを暗号化しています。
TLS 1.2からは、改ざん検出に使用するハッシュ関数の「SHA-2」も追加されているため、より強度の高いセキュリティの中でデータ転送が可能です。
脆弱性スキャン
Notionでは、関連する機器や製品の脆弱性をすべてスキャンしながら、パッケージを監視しています。
パッケージの監視では、新しいセキュリティアップデートを適用しており、セキュリティリスクの軽減に努めています。
また、セキュリティアラートが発生した場合、影響範囲を素早く分析し、問題の修正パッチを適用してユーザーのデータ保護を強化しています。
万が一脆弱性が見つかった場合でも、重大な問題から優先的に対処されるので、脆弱性を懸念している方も安心してNotionをご活用ください。
個人でできるNotionのセキュリティ対策(設定)3選

ここでは、個人でできるNotionのセキュリティ対策を3つ解説します。
- 二段階認証
- 権限の設定
- Notionのエンタープライズプランへのアップグレード
それぞれのセキュリティ対策を詳しく見ていきましょう。
二段階認証
二段階認証を有効にすると、IDとパスワード以外にもログイン時に追加の認証(認証コード)も入力しなければなりません。
そのため、万が一IDとパスワードが漏洩しても不正アクセスのリスクを軽減できます。
また、追加認証はSMSやメールで受け取れるので、手軽に導入できます。
設定方法は以下のとおりです。
- サイドバーから「設定」を選択する
- Notionアカウントのパスワードを入力する
- 「マイアカウント」→「二段階認証」をオンにする
- 認証アプリを使用した認証方法とSMSを使用した認証方法から、希望する方を選択する
二段階認証は手軽にできるセキュリティ対策なので、ぜひ活用してみてください。
権限の設定
Notionでは、ページごとにアクセス権限が設定できます。
必要最低限のアクセス権限をユーザーごとに設定し、不要な権限を削除すると、情報漏洩やデータ改ざんのリスクを軽減できます。
例えば、ページ単位で管理者に「フルアクセス権限」を与え、編集者には「編集権限」のみ、その他のユーザーには「読み取り権限」のみを付与する形です。
また、特定のメンバーだけにページを共有する設定をすれば、アクセス範囲を必要最小限に制限できるので、情報漏洩リスクを減らせるでしょう。
ただし、編集権限の設定は有料プランでのみ利用可能なので、注意が必要です。
Notionのエンタープライズプランへのアップグレード
エンタープライズプランにアップグレードすると、Notionのセキュリティレベルを向上できます。
エンタープライズプランでは、より強固なセキュリティ機能などが使えるため、大規模な企業や組織に適しています。
例えば、以下の機能が用意されています。
- コンテンツの閲覧者・編集者の詳細な分析
- ページ履歴の保存日数の無制限化
- すべての操作ログの記録
組織が大きくなると、多くの人にコンテンツが共有されたり、外部とのつながりも増えてくるでしょう。
そのため、Notionを活用するうえでセキュリティ対策にも力を入れるなら、ぜひエンタープライズプランを検討してみてください。
Notionの活用でお悩みなら「合同会社Metoo」に相談しよう!

Notionは、不正アクセスや情報改ざんのリスクがあるため、二段階認証や権限の設定など、適切なセキュリティ対策を行うことが重要です。
また、より高度なセキュリティ対策を実施したい場合は、Notionのエンタープライズプランへのアップグレードも選択肢の一つです。
ぜひ本記事を参考に、セキュリティ対策も意識してNotionを活用してみてください。
なお、合同会社Metooでは、本質的な課題の可視化・分析を行なった上で、組織に関わる情報(ヒトモノカネ)が円滑に回る仕組みをNotionで構築するサポートを展開しています。
もしNotionのセキュリティ対策でご相談があれば、以下より気軽にお問い合わせください。